角避比古神社
(つのさくひこじんじゃ)

遠江國濱名郡
静岡県湖西市新居町新居9-1
(P無し、手前の公民館に停めさせてもらって足早に参拝か)

■延喜式神名帳
名神大社 角避比古神社の論社

■祭神
不詳

式内名神大社 角避比古神社は、明応の変(1498年)の未曾有の巨大地震と大津波により流失しました。廃絶社となったのですが後継社など論社は全5社あります。国弊中社に列せられるも、論社から特定できずに社格は除かれました。
まず神社庁の合祀許可が降りたのは若御子神社。他に後継論社が3社(湊神社・諏訪神社・細江神社)、そして新しく再建された当社。
※被害状況や角避比古神社のその後の行方はこちらのサイトを参照
※補足 :◎村櫛の浜井場は不明
◎八柱神社(西区村櫛町)
◎その御旅所は県道319号線を北へ500mほど
◎村櫛の神浜は不明
◎細江町気賀の赤池は「赤池様公園」か
◎細江町気賀には細江神社あり(細江町気賀996)
◎古人見村の古橋家は不明
◎古人見町には若御子神社あり(古人見町754)
当社について詳細は分かりませんが、歴史家 柴田澄雄氏らの尽力で昭和55年に再興されたのでしょうか(社頭案内板からの推測)。かつての数千、数万分の一の規模でしょうが、嬉しい限りです。
今は無き角避比古神社ですが、元々の鎮座地は静岡県史(昭和11年)によれば新居町濱名(現在の新居町浜名)に「角避」という小字が残っていることから、その辺りであろうと推測しています。
ご祭神については「遠江国風土記伝」では素盞嗚尊、「渡会氏神名帳考証」や「伴信友神名帳考証土土代」では野見宿禰命としています。
特撰神名帳は「角避比古(ツノサクヒコ)」を「津の幸彦」としており、これが妥当なところでしょうか。


この通路の奥に境内あり、この狭小通路に車は進入できないか。手前左が公民館です。

ご本殿。元名神大社ですが…これでも再興されたこと自体に大きな意義があります。