鹿苑神社
(ろくおんじんじゃ・かそのじんじゃ)


遠江国磐田郡
静岡県磐田市二ノ宮1767
(P無し、鳥居横に少々膨らんだスペースがあり、そこに路駐か)

■延喜式神名帳
鹿神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神
大名牟遅命


遠江国二宮とされる神社。もう一社、二宮神社という社名の神社が二宮とされています。なお神名帳においては「鹿神社」。
元は浜松市天竜区という山間部にあったようで、15里も離れている地(1里は3.927km)。881年に現社地の国府近くに分祀されたとしています。遷座理由は磐田郡から旧社地のあった山香郡が設置分割したからとも、国府から離れすぎていたからとも。旧社地には現在、小國神社(天竜区春野町杉)が鎮座、遠江国一宮とされる小國神社との関連が考えられます。こちらでは正月に「乾鹿壱石」を奉納する慣わしがあり、苑内に鹿を飼っていたのが社名の由来とされています。
江戸時代までは高彦根神社(高根明神)と称され、高彦根神が祀られていたとされます。現在のご祭神よりも自然ではあるものの、いつの頃から祀られていたのかは不明。旧社地から考えて山神を祀っていたのが原初の姿かもしれません。