津峯神社
(つのみねじんじゃ)


阿波国那賀郡
徳島県阿南市津乃峰町東分343
(一の鳥居前に大型P)
(一の鳥居までスカイライン有、600円)
(山頂までリフト有、上り350円下り200円往復500円、徒歩で10~15分程度)
※料金等情報は2018年1月のもの

■延喜式名帳
賀志波比賣神社の比定社

■旧社格等
郷社
現在は別表神社

■祭神
賀志波比売命(カシワヒメノミコト)


津乃峰山(247m)の山頂に鎮座。比較的海に近く、山頂からは阿波の松島が見渡せます。
麓に賀志波比売神社があり、元の社地はこちら。人々の希望により津乃峰山の山頂に遷座されたとか。津乃峰山は霊峰と考えられていたようで、岩窟では修験道の行場にも。元々はこちらが神体山で洞穴または山頂で神祭りが行われていたのかもしれません。「人々の希望」という漠然とし過ぎるワードも気になります。また鍛治ヶ峰とも連なっていることにも留意したいところ。石門公園というのもあるそうで、「人々の希望で遷座」ではなかったように思います。往古から神が宿る地であったと考えます。
祭神の賀志波比売神は社伝によると、天照大神の幼名であるとしています。真偽のほどはともかく、それにみあうだけの鎮座地。確認はしていませんが、(神話上の)父母神であるイザナギ神とイザナミ神が鎮まる淡路島まで見通せるのではないか、(神話上の)弟神であるスサノオ神が鎮まる紀伊国まで見通せるのではないか、いろいろな想像をかきたてられる神社です。
山頂駐車場から逆に下ると岩窟が5ヵ所あります。修験者に荒らされる前は磐境(いわさか)だったのではないかと感じました。雪のため滑落の危険を感じ、訪れたのは1ヵ所のみですが。