一尾背神社
(ひとおせじんじゃ)


大和国宇智郡
奈良県五條市北山町249
(P社前に駐車可、転回も可能)

■延喜式神名帳
一尾背神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
(不詳) ※水分神


「高天山」(現在の金剛山)の南側中腹、国道310線から1本入ったところ、標高400mほどの奥深い山中に鎮座。
◎平成に入ってから再建されたようで、山奥の古社にしては美しさがひときわ映えています。かつては木々にまみれて不気味な雰囲気だったそうですが。社前の道を下ると数軒の集落があるようです。
◎地元では「水分さん」でしか通じないようで、ご祭神も天之水分神國之水分神であろうと考えられています。
ところがこのさらに奥地にスサノオ神がご祭神であるとされている高天佐太雄神社が鎮座、当社はその御子神である一言主神ではないかという考えも。これは「先代旧事本紀」に記される系譜。なお一言主神は事代主神と同神とする説も根強いですが。
◎ご本殿のすぐ左隣に鎮座するのは高天岸野神社(冒頭写真の手前側の社殿)。これは金剛山系の中腹(標高700~800m)に鎮座する高天岸野神社の里宮。
◎「高天山」(金剛山)の東側には高天佐太雄神社高天岸野神社、当社、高天彦神社と並び、上古から開けたところだったようです。

※写真は過去数年に渡るの参拝時のものが混在しています。










ご本殿横の小川。



国道310号線から下る途中にある石。転がってきたものか、道祖神として据えて奉斎されたものか不明。