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ZEL's:プラネタリウムと科学施設を見に行こう

プラネタリウム、科学館、鉄塔、ダム、鉄道、昭和レトロ、DTMなど。
「これは何だろう?」「なぜこうなっている?」と思ったものを実際に見に行き、調べて、記録しています。
古いもの、巨大なもの、ちょっと珍しいもの多めです。

久しぶりに、冨田勲さん関係の動画を投稿しました。

2月に原曲の一部が見つかったものの、原曲フルバージョンはいまだに入手できていません。

 

 

NHKアーカイブスでの公開を待ち望んでいましたが、なぜかいまだに公開されません。

番組の特定はできています。

 

ハッピー・ヤング・イヤージャンボテレビでおめでとう

 

「NHKに録画が残っていないのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、この番組の録画がNHKに残っていることはすでに判明しており、その点は大丈夫です。

 

なぜ公開されないのか。

動画中でも述べましたが、このような理由があるようです。

 

・番組の出演者の了解が取れていない

 冨田勲さんがすでに故人ですが、そのほかの出演者の了解なども取っておく必要があるようです。40年前の番組であり、すべての了解を得るのも困難なのかもしれません。

 

・権利関係をクリアにできていない

 一回限りの放送で使うだけの楽曲と、Web上で何度も繰り返し閲覧できるものとは権利が異なる場合があるようです。よくドラマなどで、放送中でのBGMが、DVDで発売されたときは差し替えられていたりしますね。

 今回の件がこれに該当するかはわかりませんが、楽曲に限らず、番組中で使用されているあらゆるものに対して権利関係をクリアにする必要があるようです。

 

すでに番組が特定できていて、録画もNHKにあるのに、見られないのはもどかしいですね・・・

 

一方、埼玉県川口市に「公開ライブラリー」というNHKの施設があります。

 

SKIPシティにあるNHK公開ライブラリーの建物

 

NHKアーカイブス、プリンプリン物語の広告

 

ここでは、Web上のNHKアーカイブスでは公開していない番組も閲覧できます。

閲覧できる番組の一覧は、NHKのサイト上でわかるようになっています。

ですが、一度行ってみたかったのと、プラネタリウム巡りで訪問した川口市立科学館の、なんと真向い(同じSKIPシティ内)にありました。

 

 

そんなわけでダメ元で「公開ライブラリー」に行きましたが、結果はもちろん、ありませんでした。

その代わり、Web上では公開されていない冨田勲さんの別の番組を閲覧したので、無駄ではありませんでした。

NHKのアナウンサーが冨田勲さんの自宅スタジオを訪問して、シンセサイザーの説明を受けるというもの。

シンセサイザーの機能の説明をするために自作のメロディを鳴らしていました。

単音のメロディなのに、とても尖ったフレーズで、冨田勲さんの天才ぶりを実感しました。

普通、シンセサイザーの単調な音は、エフェクターなどを駆使しなければ聴いていられないような退屈なものです。しかし冨田勲さんのそのフレーズはノーエフェクトでも存在感が凄くて、聴いていて戦慄を覚えました。

やはり凄い方です。

 

話を戻します。

番組の公開を待つか、もしくはどなたかがTATANKAさんのように当時の番組を録画・録音されていてそれが発見されるか、というのが現在の状況です。

 

先が見えないので、ずっと待っているのではなく、やれることをやろうと思いました。

以前、原曲の一部が見つかったときに視聴者の方からリクエストがありました。

私の作った再現曲を、原曲に合わせて作り直してほしい、というもの。

 

楽譜とシンセサイザー画面

 

そのときはまだ「NHKで公開されるなら原曲そのものを聴きたい」と思っていたので、あまり再現曲を修正しようとは思っていませんでした。

しかしまだまだかかりそうならば、この機会にやってみようかと。

ただし、修正は簡単ではありません。

下記の図のように、後半部分はほとんど作り直しになります。

 

冨田勲 楽曲構成図:原曲と再現曲の比較

 

やり方としてはTATANKAさんの録音テープの動画を耳コピで聴き取って、再現曲を作り直していくことになります。

特にあの動画では低音部分がほとんど聞こえないので、それは音楽理論的に推測して作るしかありません。

また、特徴的なトミタサウンドはできれば雰囲気だけでも再現したいと思っています。

 

再現曲を最初に公開したときは、「そもそも冨田勲さんの曲かどうか?」という目で見られていました。

今となっては確実に冨田勲さんの曲なので、それを再現するというのもなかなかプレッシャーではあります。

時間がかかるかもしれませんが、挑戦したいと思います。

 

さて。

進展がないのでずっと投稿していなかった、というのが真実なのですが、このように動画を公開してみると、かなり多くの方に閲覧していただいているようです。

私が思っていたよりも、まだこの幻の曲について関心を持っている方が多い、ということにあらためて気づかされました。驚きました。

(むしろ原曲の一部が見つかったので、もうオワコン扱いかとも思っていたので)

 

私としては、原曲のフルバージョンが見つかるまでは終わりではないので、今後も捜索活動は続けます。

当時の番組を録画・録音されている方、もしくはそのような方を知っている方がおられましたら、ぜひ情報をお寄せください。

よろしくお願いいたします。

先日、世田谷区立中央図書館プラネタリウムを訪れました。

 

世田谷区立中央図書館プラネタリウムの建物と駐輪場

 

上映前、場内で意外な案内が流れました。

 

「上映が始まるまでは、場内の写真撮影が可能です。もしよろしければ撮影してはいかがでしょうか?」

 

ちょっと驚きました。

プラネタリウムの上映前というと、

 

「場内は撮影・録音禁止です」
「飲食禁止です」
「スマホの電源を切ってください」

 

と、禁止事項が並ぶのがお約束です。

もちろん、暗い空間で上映する施設ですから、それぞれ理由はあります。

でも「撮影は禁止です」ではなく、

 

「今なら撮っていいですよ」

 

と積極的に案内するのは、私は初めて聞きました。

これは、とても良い試みではないかと思いました。

写真を撮れば、それをSNSに載せたり、友人に見せたりする人もいるでしょう。

そこで、

 

「世田谷にプラネタリウムがあるんだ」
「この丸い機械は何?」
「最近プラネタリウムなんて行ってないな」

 

と、話題になるかもしれません。

館内撮影を許可すること自体が、ちょっとした広報になるわけです。

 

世田谷プラネタリウムの投影機と観客

 

私は、プラネタリウムはもう少し「撮影」を活用してもいいのではないかと思っています。

もちろん、何でも好きなように撮影していいという意味ではありません。

上映中にスマートフォンの明るい液晶が見えれば、それだけで星空の邪魔になります。

フラッシュなど論外。

シャッター音も静かな場面では気になります。

撮影に夢中になって、周囲の観客の視界を遮ってしまうこともあるでしょう。

だから、制限は必要です。

ただ、「問題が起きる可能性があるから全部禁止」だけで終わらせる必要もないと思います。

 

たとえば今回の世田谷のように、上映開始までは撮影OKというのは、とても分かりやすい方法です。

投影機そのものを撮りたい人は意外といるでしょう。

光学式プラネタリウムには、それ自体に機械としての魅力があります。

ツァイス、五藤光学、コニカミノルタ、メガスター。

機種によって外観も違います。

プラネタリウム好きにとっては、それも立派な展示物です。

実際、私は行った館の投影機をよく撮影します。

上映前なら場内もある程度明るいので、スマートフォンでも撮りやすい。

これなら、上映そのものを邪魔することもありません。

 

プラネタリウム投影機「CHIRON」

 

さらにもう一歩進めて、一部の上映回だけ、撮影可能にするという方法も考えられます。

たとえば、「いまから 2分間だけ撮影可能です」という時間を設ける。

 

まず最初に場内が明るい状態で、練習をする。

「フラッシュは必ずOFFにしてください」
「画面の明るさを最低にしてください」
「シャッター音は出さないでください」

などを確認してから、短時間だけ星空を撮影できるようにする。

そうすれば、満天の星を自分のスマートフォンで撮ってみるという、別の楽しみ方も生まれるかもしれません。

 

最近のスマートフォンは暗所撮影能力がかなり上がっています。

プラネタリウムの星空をどこまで写せるのか。

それ自体が面白い体験になる可能性があります。

 

ただし、ここには大きな問題があります。

スマートフォンの液晶です。

星空に目が慣れているとき、隣の人のスマートフォン画面が光るだけでもかなり明るく感じます。

撮影を許可するなら、

  • 画面の明るさを最低にする
  • 撮影可能時間を限定する
  • 通常回とは別に撮影可能回を設ける

などの工夫は必要でしょう。

「撮影OKの回」と「完全に撮影禁止の回」を分けるのもいいかもしれません。

星空に集中したい人は通常回。

写真を撮って楽しみたい人は撮影可能回。

これなら両方の需要に応えられます。

 

子供向けの回などでは、すでに

「多少しゃべってもOK」
「泣いてもOK」

といった形で、通常回とは違うルールを設けている館もあります。

だったら、撮影についても上映ごとにルールを変えるという考え方はあり得ると思います。

 

プラネタリウムという施設は、どうしても

「静かにしてください」
「撮影禁止です」
「飲食禁止です」

と、禁止事項が多くなります。

それは星空を楽しむために必要なことでもあります。

でも同時に、どうすれば来た人がもっと楽しめるのかという方向からルールを考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

世田谷区立中央図書館プラネタリウムの、

「上映が始まるまでは、ぜひ撮影してください」

という案内。

ほんの小さなことなのですが、私はとても印象に残りました。

「禁止する」だけではなく、「ここまでは楽しんでいいですよ」と示してくれる。

こういう考え方は、ほかのプラネタリウムにも広がってもいいのではないかと思います。

世田谷区立中央図書館プラネタリウム(東京都世田谷区)。

住宅街の中にあるプラネタリウムです。

図書館に併設されているプラネタリウムというのがありますが、ここもそのひとつ。

学芸員さんのお仕事の兼ね合いの関係で、このような形が都合がよいのでしょうか。

 

世田谷区立中央図書館プラネタリウムの外観

 

世田谷中央図書館プラネタリウム入口

 

世田谷区立中央図書館プラネタリウム入口

 

ドーム直径:16m

投影機:五藤光学 CHIRON HYBRID

 

世田谷プラネタリウム 観客席と投影機

 

今回は上映が始まる前に、ちょっと意外な案内がありました。

 

「上映が始まるまでは、場内の写真撮影が可能です。もしよろしければ撮影してはいかがでしょうか?」

 

普通は、

 

「場内は撮影・録音禁止です」
「飲食禁止です」
「スマホの電源を切ってください」

 

といった禁止事項の案内が中心です。

もちろんここでも上映中の注意事項はありますが、「今のうちに撮影どうぞ」と積極的に勧められたのは初めてでした。

せっかくなので、私も投影機を撮影。

 

五藤光学CHIRON HYBRIDプラネタリウム投影機

 

この日見たプログラムは、星空生解説+「まだ見ぬ宇宙へ」。

星空生解説は、夕方から始まり、日が沈んでいく。

そして、その後すぐに満天の星空へ。

この流れがとてもスムーズでした。

そして。

ケイロン・ハイブリッドの星空が、もう最高でした。

一等星がちゃんと「点」のまま、明るい。

明るい星だからといって、大きな光の丸にならない。

鋭い点像のまま、しっかり明るさがある。

 

この感じには覚えがあります。

以前、安城市文化センターで後継機のCHIRON IIIを見たとき、その星空のリアルさにかなり衝撃を受けました。

 

 

あのときは、

 

「満天の星空が恐ろしくリアル」
「奥行きがある」
「上品な星空」

 

と書いています。

あの星空は、CHIRON IIIだからこそ実現できるものだと思っていました。

ところが今回見ているのは、その前世代のCHIRON HYBRID。

それでも、一等星がきちんと点光源のまま明るく見える。

初代ケイロンでも、ここまで美しかったのか。

これは今回かなり驚いたところです。

 

もちろん、星空の見え方は投影機だけで決まるものではありません。

同じ投影機でも、ドームや投影機の調整、場内の暗さ、演出などによって印象はかなり変わると思います。

実際、以前の安城の記事でも、「同じ機械でもドームの品質や機械の調整によって星空の見え方は変わるのでは」と書いていました。

今回の世田谷も、そういう意味で非常に良い状態だったのかもしれません。

メガスターやカールツァイスともまた違った、鮮明な星空でした。

 

そして、「まだ見ぬ宇宙へ」。

私はこのプログラムを見るのは3回目です。

それでも、何度見ても素晴らしい。

特に好きなのが終盤。

銀河系を離れ、深宇宙へ向かっていく場面です。

遠くを見るということは、過去の宇宙を見るということ。

科学的にはよく知られた話ですが、それを映像として見せてくれます。

時間軸の目盛りが現れ、その中をどんどん過去へ進んでいく。

知識として知っていることでも、映像として見せられると実感がまるで違います。

今回あらためて見ても、やっぱり良い作品でした。

 

まだ見ぬ宇宙へ ポスター

 

建物には立派な吹き抜けがあります。

図書館というより、かなりこだわって造られた公共施設という印象です。

 

世田谷区立中央図書館プラネタリウムの吹き抜け

 

そして、なんと。

食事のできる喫茶室がありました。

喫茶「レスト」。

 

喫茶レストのメニュー看板と入り口

 

私は以前から書いているように、科学館などに併設されたレストランが大好きです。

こういう施設では、カレー、うどん程度の簡単なメニューということも多いのですが、ここはかなり充実しています。

 

喫茶レストのフード&ドリンクメニュー

 

残念ながら今回は時間がなく、入ることができませんでした。

次回来ることがあれば、ぜひリベンジしたいところです。

 

<訪問日:2026年9月>