カシオCZ-3000とPD音源|FM音源全盛期に選んだ理由 | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

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趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

(つづき)

 

2.PD音源:CASIO CZ-3000

 

■PD音源とナムコPSGの類似性

CZ-3000については以前こちらに記事を書きましたので、少し補足を。

 

 

CZ-3000はいわゆるデジタルシンセサイザーでしたが、ヤマハのFM音源とは違い、オシレーターの波形を選んで、フィルターで加工、エンベロープで音の伸ばし方を決めるという、アナログシンセサイザーの仕組みそのもの。

オシレーター波形は8つの中から選ぶことができました。

 

 

アナログシンセの場合はこの1,2、3ぐらいしか選択肢がありませんが、それ以外にも選べるというのが利点でした。

特にWAVE FORM 4の波形は、ナムコのPSG(正しくは波形メモリ音源)でよく使われた音に近い、と当時思っていました。

こちらがそのナムコの波形です。マッピーなどのBGMでよく使われた音。

 

 

こうしてみると、確かにCZ-3000のWAVE FORM 4の波形を左右逆にすると、少し近いですね。

ナムコの音はこちら。この動画に出てくる「5番目」の波形です。(3:35あたり)

(※これはCZの音ではありません)

 


CZ-3000のWAVE FORM 4の音を使って、ナムコのアーケードゲームのBGMを打ち込んだりしていました。さらにCZ-3000はリング・モジュレーターというボタンがあり、これを押すだけで金属的な音色が簡単に作れました。リング・モジュレーター自体はアナログシンセにもある仕組みですから、CZ-3000はまさに「アナログシンセのデジタルバージョン」そのものだったと言えます(ユーザーにしてみれば)。わかりやすく、使いやすいシンセでした。

 

■斉藤洋美のラジオはアメリカン

この当時、「斉藤洋美のラジオはアメリカン」というラジオ番組がありました。

「おもしろカセットベスト3」というコーナーがあり、何かネタをカセットテープで番組に送ると、面白ければ採用されるというもの。

私もCZ-3000で作った曲ネタ(番組内で流行っていた歌をナムコゲーム風にアレンジしたもの?)を送って採用されたことがあります。

そのときの録音は残念ながら残っていません。

 

■なぜFM音源ではなくPD音源?

YouTubeのコメントで、「FM音源全盛だった当時で、なぜFMではなくPD音源だったのか?」という質問がありました。

前回のシステムサコム製AMD-98 のあと PC-9801-26というFM音源ボードが発売され、そちらも購入して使っていました。PC-9801-26にはヤマハのYM2203(OPN)というFM音源ICが搭載されていました。

 

(CharGPTで生成)

<YM2203(OPN)のスペック>

・FM音源  3和音

・SSG音源(PSG音源) 3和音

 

合計6和音が出せますが、特性の違う音源が2つ、かつそれぞれ3和音のみというのが中途半端です。

またFM音源はアナログシンセとは全く違う音源方式。どういう音が出るかは試行錯誤が必要で、感覚的ではありません。楽器店のヤマハDX7を店頭で触ったりしていましたが、音自体は良いものの、使いにくいな、と思っていました。やはりCZの使いやすさがピカイチでした。

PC-9801-26は、主にゲームの音源用として使ったり、ベーマガ(マイコンベーシックマガジン誌)に掲載されていた古代祐三氏(日本ファルコムでイースの音楽などを担当)の音楽データなどを打ち込んで鳴らしていた程度でした。

 

高校生の間はずっとCZ-3000を使い、当時所属していた映画研究部で8mm映画のBGMなどを作っていました。

(※CZ-3000の音は 2:38から)

 

 

この動画でPD音源の音を初めて聴いた方も多いようで、FM音源ともPCM音源とも違う音が興味を引いたようでした。

いまYouTubeなどでもCZの演奏動画を見るようになり、再評価されているように思います。

 

このあと大学に入ってからローランドのMT-32を購入し、さらに作曲の幅が広がりました。

(つづく)