ギネス贈呈式:那珂フュージョン科学技術研究所(茨城) | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

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趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

那珂フュージョン科学技術研究所のつづき。

 

JT-60SAギネス世界記録贈呈式がありました。

「JT-60SAによるプラズマ体積160㎥の達成が、これまで最大であった他のトカマク装置による同100㎥の記録を超えたこと」が認定されたとのこと。

ちゃんとギネス公式記録員の方が来られての受賞式。

JT-60はこれまでにもギネスを受賞していて、今回2回目だと思います。

 

 

今回の一般公開の先着順でもらったバッグも、このギネス記念仕様になっています。

 

 

贈呈式に出ると、記念のステッカーももらえました。

 

 

巨大ロボットアーム操縦体験、というのがありました。

 

 

 

 

これは、トカマクの内壁を交換したりメンテナンスしたりするために開発されたロボットアーム。円周状のレールの上を移動するアームです。(開発中の本物)

それを子供に操縦体験させてしまおうという発想がすごい。

ロボットアームの操作体験で、ここまで巨大なものはほかに無いんじゃないでしょうか。

 

さて、こちらはJT-60SA建屋の裏側。

こちらにマニアが注目しているものがあると聞いてやってきました。

 

 

この檻のようになっているものを覗いて見ると・・・

 

 

中に、アルミの分厚い金属板が何枚も並んでいます。

これ、JT-60SAでプラズマを発生させるために供給する電気を流す「電線」です。

25,000A という大電流のため、普通の電線では持ちません。このような金属板になっています。

これがJT-60SAの建屋の壁を登って、内部に入る構造になっています。

 

 

さて、なぜわざわざ地上にこんな檻みたいにして電流経路を設けているのか?

もともとは地下にあったそうです。

しかしJT-60SA化にあたって電流を増強する必要があり、この電流経路も大改修が必要に。

地下にある構造物を改修するのはお金がかかりすぎるため、地上側に新規に経路を設けたとのこと(つまり地下には昔のものがそのまま残っている)。

中央変電所もそうでしたが、なんでもかんでもスケールが大きいですね。

 

さて、研究施設に来たら可能な限りそこの食堂で食事をしたいのが私です。

 

 

一般公開の特別メニューではありましたが、営業していました。

 

 

カレーをいただきました。

やはり研究施設といえばカレーですね!

 

 

<訪問日:2024年10月>