那珂フュージョン科学技術研究所(茨城県那珂市)。
今まで何度も来ています。
那珂核融合研究所から名前が変わりました。
「核」というと、原発や原爆のイメージがあるからでしょうか。
核融合と核分裂では全然違うのですが、それがわかる人は一般には少ないですね。
今回のお目当ては「中央変電所バックヤードツアー」。
ここに日本で唯一のレアな変電所があります。
一般公開でしか見られません。
核融合炉 JT-60SAで使用する莫大な電力を供給するための変電所。
超高圧 275kVを引き入れている施設は日本でここだけだそうです。
ツアーに参加すると、まず変電所の制御室に案内されます。
PC上で、変電所の操作を体験できます。
もちろん子供の参加者に譲ります。
操作によって、パネルのランプ表示が変わります。
こういう大型パネルのある制御室って、憧れますね。
発電所とか、新幹線の総合指令所とか。
次に案内されたのは、非常用ディーゼル発電機の建屋。
停電になった際に自動的に起動し、JT-60SAの実験中であっても安全に停止できるようにするためのものだそうです。
発電機は2機あります。
入るなり、歴史を感じる大型の装置が。
そして銘板を見てびっくり。
「東京芝浦電気株式会社」。もちろん東芝のことです。
これは発電機で、これを駆動するためのディーゼルエンジンが後ろについています。
船舶用の巨大なエンジン。
ディーゼルエンジンは新潟鐵工所製でした。
これを起動するのは空気圧だそうです。これが始動用の空気ボンベ。
定期的に検査のために起動して、無事に動くことを確認しているそうです。
変電所に戻って来ました。
こちらは外部と接続している部分。
ここに意外なものがありました。
これは「塩害予知装置」。
ここは海からは少し離れていますが、それでも海からの風で、海の塩分の粒子が飛んでくるようです。塩分粒子が変電所の碍子(ガイシ)に付着し、雨の水分で碍子の表面を電流が流れてしまいます。超高圧を絶縁している碍子の抵抗が低下し、漏電事故になる可能性が。
これを防ぐため、1日1回、この白い球体に水をかけて、その下の装置でその水に含まれる塩分濃度を測定。規定濃度に達すると、碍子のところに霧のように水が出てきて洗い流す、という仕組みです。
超高圧なだけに、そんなところまで気を遣わないといけないんですね。
この中央変電所は東海第二原発から直接ぶらさがっており、その後、那珂変電所ー新茂木変電所につながっています。
この275kVを直接受ける、というのが日本でここだけなんだそうです。
ちなみに那珂変電所は以前行きました。
今度はぜひ新茂木変電所にも行ってみたいと思います。
ところで、解説のスタッフさんから豆知識を教えてもらいました。
この輪っか状の碍子の数と色に意味がある、と。
白いのと黒いのがありますが、10個に1個、黒いものが入っています。
これは1個=約10kVの耐圧を示しており、黒のところで10番目(100kV)と20番目(200kV)。
ここは275kV変電所ですから、26個の碍子が付いています。
これを知っていれば、碍子の数を数えれば一体何kVを流すための線かがすぐにわかりますね。
あとは、変電所の設備を写真に収めました。
こちらは東芝製。
こちらは明電舎製。
このようなカードの配布がありました。
QST(量子科学技術研究開発機構)で作成されたものですが、ダムカードっぽいですね。
変電所巡りしている人のために、変電所カードを・・・ってそんな人いないか。
<訪問日:2024年10月>




























