松戸市民会館プラネタリウム室(千葉県松戸市)。
JR松戸駅から歩いてすぐ。
「ナオコ・スペースプラネタリウム」という愛称が付いています。
受付でチケットを購入(50円)。
プラネタリウムは4階ですが、勝手にエレベーターで上がらず、案内があるまでここにある待合室で待て、と指示があります。
待合室には、JAXA宇宙飛行士 山崎直子さんのコーナーが。
山崎直子さんが松戸市出身だからですね。
山崎さんご自身が子供の頃、このプラネタリウムに通っていたそうです。
「ナオコ・スペースプラネタリウム」という愛称もそこから付いています。
時間になったところでエレベーターで4階へ。
ドーム直径:8m
投影機:五藤光学 GS-8-S
思っていたよりも小さいドームで、投影機もかなり小型。
座席が同心円配置です。古いプラネタリウムである証拠です。
昭和感満載のプラネタリウム。
この日見たプログラムは「アポロ計画ー月面着陸から55年ー」。
その前に星空案内。
てっきり、オート番組+後半は番組上映だと思っていました。
ところが意外にもすべて生解説!
しかも解説員の方(男性)が声質もよく、アナウンサー並みの上手さ。
この規模の地方プラネタリウムの解説員(おそらく職員)にはちょっといないレベル。
午前中の回は、聴覚障害者向けに日本語字幕が付いた、珍しい上映でした。
他では見たことがありません。
しかしこれは暗さを求めるプラネタリウムでは辛いところ・・・
やはり字幕が出るとその分明るくなってしまいます。
最初、例によって日の入りから始まります。
「暗い所へ皆さんをお連れするので、目を閉じてください」と、プラネタリウムではお約束のパターン(このとき字幕が出ないのはどうなのか?)。
10秒カウントダウンして、目を開けると・・・
もちろん満天の星空。
これがびっくり!!!
想像以上に素晴らしい星空でした。
星の周りがボーっと淡く光る、幻想的な星空。
以前、東京海洋大学でも同じようなコメントをしました。いわゆるツァイスのような美しい星空。天の川の表現も素晴らしい。
GS-8-S の星空を見たのが初めてです。
もしかして、古い初期の頃の五藤光学のほうが美しいのではないかと思えてきました。
ケイロンIIIは素晴らしい投影機ですが、正直、それ以前の五藤光学の投影機にあまり心動かされたことがなかった私です。
しかし東京海洋大学の M-1 MARS もこのGS-8-Sも、星の数とか精度とかそんなもの関係なく、見ていて幸せな気持ちになる星空です。
今は亡き水戸のプリンスプラネタリウムは GS-8-Tだったようで、もし存続していたら同じような星空が見られたのかと思うと、非常に残念です。
GS-8-S自体は他のプラネタリウムにもまだわずかあるようで、探して見に行きたいと思いました。
さて、そんな満天の星空ですが、字幕が出てしまうとせっかくの美しさが半減。
字幕上映回を選んだのだから仕方ありません。
次はぜひ字幕なしの回を見てみたいと思います。
星空解説で、星と星座の絵(プロジェクター投影)がズレてしまう、ということがありました。
普通こういうとき、星座絵の位置を修正することが多いのですが・・・
ここでは星の日周運動を逆回転させて合わせていました。
もちろん逆回転ができるのは知っていましたが、意外にもほとんど見たことがありません。なかなかレア。
ところで、JR松戸駅にあるこの丸いドーム。
一見天文台ドームのようにも見えますが・・・そんなわけもなく。
これは一体何を表しているのでしょうか?
<訪問日:2024年7月>