YOKOSUKA軍港めぐり 後編。

前編では主に艦船を紹介してきましたが、後編では設備や施設を。

 

軍港めぐりの途中で、こんなものが海にいくつも突き出ていました。

 

 

 

こんなものが海にあったら、船の通行に非常に邪魔なように見えますが・・・

これが「横須賀消磁所」。

この名前を聞いてもすぐには意味がわからないですね。

消磁とは「磁力を消す」ということで、船が帯びた磁気を消すための施設。

船の磁力を測定して、その逆向きの磁力を当てて打ち消すそうです。

 

ではそもそも「なぜ船が磁気を帯びるのか?」と「なぜ磁力を消さないといけないのか?」。

 

「なぜ船が磁気を帯びるのか?」は、地球自体が地磁気を持つ磁石であるためです。

船は鋼鉄でできており、この地磁気によって磁気を帯びます。

 

「なぜ磁力を消さないといけないのか?」は、これは軍艦ならではの事情です。

「磁気感応式機雷」というものがあります。

磁気に反応して爆発する機雷が戦場の海域に仕掛けられていると、大変危険です。

また、磁気の乱れを利用して敵を発見するレーダーなどにも見つかりやすくなります。

この消磁所は、日本ではここ横須賀だけにあるそうです。

 

こちらは横須賀造船所(住友重機械マリンエンジニアリング)のクレーン。

 

 

これだけ見ても大きさがよくわからないですね。

この「よこすか」の「よ」の文字だけでも横幅8mだそうです。

 

こちらは自動車運搬船。

写真を撮り忘れてしまいましたが、このすぐ横に日産自動車の追浜工場があります。

そこで製造された車をすぐに船に載せられるようになっているんですね。

 

 

こちらは・・・

船上アナウンスでも「みなさん、これが何に見えますか?ホテル?結婚式場?」。

 

 

正解は、横須賀市の資源ごみのリサイクル施設「アイクル」。

ええ・・・?

なぜこんな外観にしたのか、謎ですね。

 

さて。

これもまた謎の物体が。

 

 

 

これは空気式防舷材といって、船が岸壁などに衝突して損傷するのを防ぐためのクッション材です。

シバタ工業で作られているものは「シバタ君」と呼ばれている、と船上アナウンスで言われていました。

 

最後に。

軍港めぐりということでやはり自衛隊やアメリカ海軍の艦船が多かったですが、それ以外のものもあり、なかなか楽しかったです。

遊覧船ツアーとしては最近は工場巡りなどもあるので、面白そうなものがあれば参加してみたいと思っています。

 

<訪問日:2024年3月>