名古屋市科学館(愛知県名古屋市)。

 

 

ドーム直径:35m

投影機:カールツァイス UNIVERSARIUM IX

 

ドーム径 35mは世界最大です。

どの回も満席になるほどの人気のプラネタリウム。

 

 

この日見たプログラムは「となりの星へ」。

もちろんすべて生解説です。名古屋市科学館が映像のみなんて流すわけがない。

となりの星とはケンタウルス座α星。3つの星が回りあう三重連星というのがすごい。

最初は投影機で星空を見せていて、あるところでデジタルに切り替えます。

(さすがにデジタルに切り替えた瞬間に星像がボケてしまうのが少し残念)

ケンタウルス座α星から我らの太陽を見ると、カシオペア座付近に見えます。というのを実際の星空で見せてくれるのがデジタル・プラネタリウムの素晴らしいところ。

 

 

投影機はカールツァイス UNIVERSARIUM IX。

球形ですが、ツァイスの機体はメカメカしくて美しいですね。

ファイバー式で、非常に明るくクリアに星空を映し出すことができるとのこと。

 

 

さて、名古屋市科学館は展示室の充実さがハンパない。

 

 

左の白いのが、金子式プラネタリウム。

金子功という方が製作されたプラネタリウムらしいです。御園天文科学センターに設置されていた実機。

右は説明するまでもないですが、名古屋市科学館で2010年まで稼働していたカールツァイス製 Mark IV。

これこそが私の青春のプラネタリウム。

巨大ロボットのようなフォルム。

 

 

 

同じ Mark IV は五島プラネタリウムにもあったのですが、脚部分が違うんですよね。

名古屋と同じ脚部分のものは、海外に行かないとないようです。

個人的な好みですが、この脚がスマートでカッコいいと思うんです。

当時のドームは 20mでした。

毎月、プログラムが変わるたびに通っていました。

歳差運動を実演してくれて、1万2000年後にこと座のベガが北極星になるところなどを見せてくれたりしました。そのときに歳差目盛を天球に映し出しながら星が動いていくのが、たまらなくカッコよかった。

この「天球に目盛を映し出しながら星を動かす」という演出、プラネタリウムで一番カッコいいと思うんですが、もうどこもやってくれないですね。そういう機能がないのかもしれませんが。

 

操作卓も保存展示されています。

 

 

 

こちらはアイジンガー・プラネタリウム。

天井に太陽系を再現していて、動いています。

 

 

名古屋市科学館は昔から一般の展示室も素晴らしく充実していて、私はここのおかげで理系人間になったと言っても過言ではないです。

こんなに素晴らしい施設を作ってくれた名古屋市に本当に感謝しています。

 

屋外には H-IIBロケットが横たわっています。

 

 

 

こちら、レプリカではなく開発実機とのこと!

やはりロケットを製造している三菱重工が愛知にあるから調達しやすかったんでしょうか・・・

 

<訪問日:2017年5月>