大学祭っぽい雰囲気の一般公開:JAXA 宇宙科学研究所(神奈川) | ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

JAXA 宇宙科学研究所(神奈川県相模原市)。

通称「ISAS(アイサス)」。一般公開に行きました(2006年)。

まだ「はやぶさ」(初代)が地球に帰ってくる前の話です。

 


 

JAXA は、旧NASDA(宇宙開発事業団)と旧ISAS(宇宙科学研究所)が合併していますが、NASDA は種子島で打ち上げているH-IIAなどの液体燃料ロケットのほう。

ISASは、内之浦で打ち上げている固体燃料ロケットのほうで、もともとのルーツが全然違います。

ISAS は東京大学のペンシルロケット発射実験が発端になっており、大学の先生や学生たちが理論と経験から試行錯誤でやってる感があります(=個人的な感想です)。

なので、一般公開も大学祭っぽい雰囲気があります。

 

M-3SIIロケット。

「世界でも稀な、惑星間軌道へ探査機を投入できる全段固体燃料ロケット」とのこと。

そりゃあそうでしょう。燃焼の制御が細かくできない固体燃料ロケットでそんな芸当をしようなんて、ISASくらいなものです。

 

 

なんか、昔のウルトラマンとか東宝に出てくるロケットっぽい感じがしますね。

 

 

はやぶさのレプリカ。はやぶさ一色でした。

 

 

小型探査ロボット、ミネルバのレプリカ。

 

 

これは・・・

実際には非常に残念な結果に終わってしまった、例の弾丸と射出装置です。

 

 

イトカワの模型。

 

 

拡大すると、なんとはやぶさが!

 

 

イオンエンジンの耐久試験中。

1000時間達成するごとに、宇宙戦艦ヤマトのシールが1枚貼られていくようです。

 

 

これ、宇宙往還機の試作機。

今ではスペースX社が実現してしまいましたが、使い捨てではない「地球に還ってくるロケット」。実際に下降する様子を、ビデオで上映していました。

ISASも研究していたんですね。

 

 

会場でこれに気付いた人はどれくらいいるでしょうか?

このコンテナの中に、月探査衛星LUNAR-A(本物!)が入っています。

なんと、中止になってしまったミッションです。涙なしでは見られない。

 

 

 

狭い部屋にお兄さんたちがぎゅうぎゅうになっていますが・・・

衛星のテレメトリ受信シーケンスの実演。

つまり、衛星が日本上空に来たときに、電波を受信して衛星の内部状況をモニタしたり、新たにコマンドを送ったりするものです。

ぴったり時間通りにこなさなければならないので、非常に緊張します。

見ているとカッコいいですよ!

映画「はやぶさ HAYABUSA」でもそんなシーンがありました。

 

 

これ、詳細忘れてしまいましたが、四方八方から空気を当てて、モノを空中に固定する(浮かせる)ものだったか?

 

 

「子ども衛星アイデアコンテスト」の授賞式。

ご存じ松本零士氏と、これも有名な「的ちゃん」こと的場先生。

 

 

おまけ。

立ち入り禁止ゾーンを写しただけですが、なんか妖しい雰囲気に撮れました。

 

 

<訪問日:2006年7月>