小笠原パラボラシリーズ、大トリはやはりこちら。

国立天文台 VERA小笠原観測局(東京都小笠原村)。

もう絶望的に天気が悪かったので、HDR処理してますゴメンナサイ。

 

 

この20m電波望遠鏡の存在感・・・!!

しかもこれ、ギュンギュン動きまくるんですぜ!

上下だけでなく、円周方向にグルグルと!

そのスピードは、見ないと信じられないかも。本当にびっくりする。

なぜそんなに動かしているかはあとで説明します。

 

 

「VERAとは、相対VLBIの手法によって、これまでより100倍高い精度で銀河系内にあるメーザー源の位置と運動をはかり、銀河系の3次元地図を作成するプロジェクトです。」だそうです。(国立天文台HPより)

https://www.miz.nao.ac.jp/veraserver/index-J.html

 

 

水沢、入来、小笠原、石垣島の4つの電波望遠鏡を使って、直径2,300kmの仮想の巨大な望遠鏡として観測するのだそう。

だから小笠原に必要なんですね。

 

さて、小笠原の民宿に泊まると、オーナーがナイトツアーに連れていってくれます。

そのツアーの行先の1つがこのVERA小笠原観測局。

オレンジ色にライトアップされた電波望遠鏡を見せてくれます。

 

 

 

で、話はここで終わらなかった。

たまたま泊まった民宿のオーナーが、この小笠原観測局で働いている研究者と知り合いで、中に入れてもらえることに!

小笠原の人はみんな仲がよくて、お互いにニックネームで呼び合う。

だから友達感覚なんですね。

 

この方がその研究者(すみません名前はお伺いしたかもしれませんが忘れました・・・)。

突然押しかけてすみませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

ご親切にも、いろいろ説明していただきました。

電波望遠鏡は貴重な研究資源。世界中の研究者が観測したい天体があるので、この電波望遠鏡は予約制で、分刻みでプログラムされているとのこと。

だから1つ観測し終わると、次の天体に向けて電波望遠鏡はもの凄いスピードで回り、上下してターゲットに入れる。

これがどんどん繰り返されるので、そのダイナミックな動きに見とれる。飽きない。

上に写っている黒い巨大なカセットの山は記録したデータ。

貴重な見学をさせてもらって大満足でした。

しかも帰りに、電波望遠鏡のペーパークラフトまでお土産にいただきました。

 

<訪問日:2007年3月>