その噂は、発売前から盛り上がっていました。
「ニコンが、すごいカメラを出すらしい」
「見たこともないISOで、とんでもない画質だった」
キヤノン 1Dmark-III が発売された2007年5月の直後、夏ごろからです。
それまでとにかく分が悪かったニコン党ユーザーは、スペックやサンプル写真が出てくるたびに盛り上がりました。
2ちゃんねるのスレでは仮面ライダーV3の替え歌の歌詞を作る人も。
私もそれに乗っかり、その歌詞を当時出始めたヴォーカロイド「初音ミク」に歌わせ、曲を作って動画を作成し、アップしました。
D3が発売される直前のことです。
この動画は非常に反響を呼びました。
この動画でD3を知って購入した人も多かったと聞きます。
当時、D3のおかげでニコンの株価もかなり上がったようです。
私は発売時に2台を予約して購入しました。
1台50万以上もするのに・・・
でもそれを出しても惜しくない性能だと思っていましたし、実際そうでした。
おかげで室内スポーツ撮影は格段にやりやすくなりました。
ISOを高くしてもノイズが少ない、発色がいい、D1Hに比べると格段に多い画素数(1200万画素)、もちろんリチウムイオン電池。
フルサイズ機になってしまったのは、望遠レンズを多用するスポーツでは逆にデメリットでしたが。
あれから13年以上経った今でも現役です。特にこれ以上の性能を必要としていません。
暗い室内のシーン撮影などでも大活躍しました。
これまではフラッグシップ機を紹介してきましたが、普段持ち歩くには大きすぎます。
普段使いの愛機の遍歴もまたそのうち紹介したいと思います。