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チョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』(2014年)

 

チョンセランの長編小説。原題は「これくらい近くに」(単行本化前のタイトルは「ハジュ」)。1時間に1本しか運行しない坡州(パジュ)~一山間の通学バスで出会った6人の高校生の成長物語だ。

 

板門店のある軍事境界線を隔てて北朝鮮と接する坡州市で青春時代を過ごした主人公が30代になり、学生時代に6人の親友と経験した夢と恋、挫折、不安、そして初恋相手との別離を、当時の映画、音楽、ファッションとともに振り返る。

 

中でも「チャテヒョン※が出れば、何でも最高だ。どうしてみんな、複雑な映画がそんなに好きなのかわからない」という一文にはとても共感した。

※チャテヒョンは「猟奇的な彼女」「過速スキャンダル」でのコミカルな演技で人気の俳優

 

42才の女性が離れ離れになった高校時代の仲間たちを探す過程で、青春時代の輝かしい日々を取り戻す様子を描いた映画「サニー 永遠の仲間たち」の小説版だ。参考までに、「アンダー、サンダー、テンダー」の意味は、「アンダーエイジ、サンダーエイジ、テンダーエイジ」で著者の造語も含まれるので、詳しい意味は本作品で確かめて欲しい。また、著者が最も愛着がある登場人物はソンイだと言う。「ソンイを書くときが一番面白くて楽しかった。ソンイのモデルになった私の友人はきれいで整形手術もしていないんです(笑)」と語る。

 

 

<終わり>