皆さん、こんばんは。

佐伯恵太です。

 

僕がプロジェクトリーダーを務めております『研究室応援バラエティ らぶラボきゅ〜』のキャスト・スタッフオーディションですが、全キャスト・スタッフが決定し、本日で締め切らせていただきました。

 

 

 

会社的な母体も無く、いちタレントの僕が立ち上げた、まだ番組が一つも完成していないプロジェクトにも関わらず、50人近くの方がエントリーしてくださり、ただただ感謝しております。本当にありがとうございました!!

 

ご連絡がつかなかった方などを除き、全ての方にご連絡させていただきました。

 

 

 

普段僕は、俳優としてオーディションを受けることが多く「選ばれる」側の人間ですが、今回オーディションで「選ぶ」側に立たせていただくことになり、自分にとってもそれはとても貴重な経験になりました。

 

 

本当に皆さん素敵な方々ばかりで、今回の選考基準に合う・合わないということがあっただけで、ご応募いただいたほとんどの方と、是非一緒に番組を作っていきたいと思いました。実際に、元々募集していた役以外にも様々な部分でご出演いただけるチャンスについて考えているところです。

 

 

でもこういう「皆さん本当に素敵でした!」みたいなことって、選ばれる側の立場の時は素直に受け取れないことがあるんですよね。

 

僕が俳優として何十回もオーディションに落ち続けている時にこう言われたりすると「いや社交辞令はいいよ!」って思ってしまったり「それを言うなら役をくれ!」と思ってしまったり。なんか「同情するなら金をくれ!」みたいですね。笑

 

これは僕が未熟でそう思ってしまうだけで、素直に受け取れる方もいらっしゃるのかもしれないですけど。

 

それでもやっぱり、選考する側の「皆さん本当に素敵でした!」に嘘は無いんだということが、今回の経験を通してわかりました。

 

 

 

一方で、お一人お一人をしっかり見ていくという立場にたつと、選考する側にとって親切な方と、そうでない方の違いも感じました。

 

プロフィールを見たり、出演作品をチェックしたり、ボイスサンプルを聴いたり、そういったことをしていく際に、クリックする回数が一回減るだけでもかなり有難いですし、その違いは大きく感じました。写真が見やすい位置に配置されているかなども、重要なのだなと。

 

また、声優としての出演をご希望の方で、声のデータがどこにも無い、という方もいらっしゃいました。出演作品のYouTubeリンクが貼ってあっても、その動画内で一瞬しか出演シーンがなく、長い作品の中をずっと探さないといけないということもありました。

YouTubeであれば、途中から再生できるURLを取得することも可能なはずです。

 

ボイスサンプルをお持ちでないにしても、即席のスマホのボイスメモでも良いので、お一人でたっぷり喋っていただき、その音声を送っていただける方がかなり有り難かったです。

 

でもこういうことをやってしまう気持ちも、俳優の自分としてはわかるところもあったりします。

 

自分で家で撮ったものなんかより「ちゃんとした作品に出てます!」ということを伝えたかったりするんですよね。もちろん場合によってはそちらが評価されることもあるでしょうし。ただ、それにしたって、手間をかけさせているという意識が希薄なのは絶対に良くないと思いますし、そのあたり自分も、わかっているようでわかっていなかったなあと反省もしました。

 

 

こういう風に書いていると、じゃあ少しでも手間をかけさせないで出来るだけコンパクトにしたものが良いのかという話になりますが、そうでもなくて。

 

 

これは僕の好みや応募総数にもよると思いますが、今回一番好印象だったのは、余計な手間をかけさせない等、最大限配慮された上で、かなり長文の想いが述べられているもの。(その長文にも無駄がない!)

 

やはり、スキルや実績も大事ですが、最後には「想い」の勝負になってくるように思いました。

 

 

ちなみに今回は、集客力、動員力といったことは一切考慮せず、極めて純粋に、この役をお願いしたい!と思う方を選ばせていただきました。ただやはり芸能のお仕事は集客力というところも大事なので、そこが決め手になるオーディションも多いと思います。

 

 

また機会があれば、それぞれの役ごとの選考基準などについても書こうかと思います。

 

 

 

まだまだ「選ぶ側初心者」ですので、こちら側として未熟な面もあったかと思います。また、一度経験したくらいで、俳優の立場に戻った時に今回の経験が完璧に活かせるのかはわかりません。それでも、反対の立場を行き来することに、大きな意味を感じました。

 

今度俳優としてオーディションを受ける時は、通っても、ダメでも、今まで以上に強い気持ちで「ありがとうございました!」と言えそうです。

 

 

日々、貴重な経験ができていて、幸せです。

 

でも、昨日から着手した第1回の番組の絵コンテが今日1ページも進んでいません。ヤバい。頑張ります!!