皆さん、こんにちは。

佐伯恵太です。

 

 

これは僕の高校時代の写真・・・ではなく、映画『君の向かい側に立つ』で達哉役(高校生)を演じた僕です。撮影時28歳でした。役を通してタイムリープできるのも俳優業の楽しいところです(自分の過去を演じているわけではないのでパラレルワールドと言った方が正しいのかもしれませんが)。

 

 

33歳になった僕は、先日の撮影では大学生の役(と社会人になってから)を演じました。役を演じる時はなんとなく側を作っていくのではなくて、自分の過去の記憶なんかも手繰り寄せながら内面ごと持っていくので、いま現在可能な最大限のタイムリープはもしかしたら、役者として過去を、若い頃を演じることなんじゃないかなと思っていたりします。

 

 

という話の流れからタイムリープならぬ、タイムループのお話です。

 

twitterで引用リツイートさせていただいた、しまだあやさんのコラムです。

 

 

神楽坂を舞台に、同じ時間に同じ店に入るという、同じ日々を3日間繰り返すというもの。時を戻してはいなくて、時を繰り返しているから「タイムループ」ですね。

 

 

そこに綴られていたのは世界が変わるような物語ではなく、何も変わらない日常でした。しかしそれがあまりにも愛おしくて。

 

日々生きていく中で、ドラマチックに生活や仕事が激変することなんてあまりないですが、こんな風に何も変わらないように見える日常の中からささやかな昨日との違いを見つけ出したり、変わらないことを愛せたりすることが幸せなのかなあと思ったりしました。

 

 

 

今世の中はあまりにも早いスピードで変化していて、大量生産大量消費の時代。

 

形のある物だけでなく、エンターテイメントも大量生産大量消費の波に飲まれていると思います。もちろんサクッと見られて次々いけるコンテンツがあるのはそれはそれで良いことです。

 

 

でも中にはそうじゃなくて、一つ一つ丁寧に作られて、かつ、長く続いていくようなコンテンツがあっても良いのではないかと思っています。今つくっている「研究室応援バラエティ らぶラボきゅ〜」はそんな番組にしたいと思っています。

 

 

時間的にも内容的にも「余白」があって、観る人がそれぞれに感じたり、考えたり、それをきっかけに自ら学んだりする余裕がある。振り返ったり、立ち止まったりする余裕があって、その余裕の中でじっくり眺めていると、ついつい自らその先を学びたくなってしまうような。

 

 

学べる、ためになる、面白い、はもちろんのこと「愛おしい」と思っていただける番組になったらいいな。

 

 

そんな風に思っています。今日はあまり理屈理屈していないブログを書きました。いや、なんだかんだ理屈理屈してるかな。笑

 

 

 

変化が激しい時代だからこそ振り返って自分のルーツを探ってみたり、自分の「好きなこと」を再発見してみたり。

 

時には立ち止まって「今の自分」と相談してみたり。そんな時間があるからこそ、地に足をつけて未来へいける。

 

 

なかなかめまぐるしい日々の中では難しいですが。

 

だけど大切なことだなあと思って、自分自分にもそんな時間を作ってあげようと思います。皆さんも、よろしければ。