皆さん、こんにちは。

佐伯恵太です。

 

今日は白黒です。特に意味はありませんニヤリ

 

 

先程、昨日再放送された又吉直樹のヘウレーカ!『なぜ恋は冷めてしまうのか?』を観ていました目

 

 

東京大学定量生命科学研究所准教授の奥山輝大先生による、動物の恋や愛についての解説。

 

そして恋愛の達人、石田純一さんも登場するスペシャルな回でしたびっくり

 

 

 

恋愛といえば、お芝居にもよく登場するものでもありますし、実際に恋愛がらみのシーンを演じたことも多いです。

 

それだけ人間にとって象徴的で大切であるということですよね。というわけで、僕もとても興味を持っている分野です。

 

 

 

 

奥山先生によると「メダカの情愛行動」を分析すると、メスは「見慣れたオス」を交尾相手に選ぶのだそうです。

 

そのためオスたちはメスに盛んにアピールしますビックリマークそして、その際に脳内で分泌されている物質が哺乳類と共通するというのです!!

 

 

小さな魚と我々人間で、異性同士が結ばれることに関して同じ物質が分泌されているっていうのは興味深いですよね。

 

 

この時、メダカは近くにいるオスを選ぶのだそうです。

 

ですので、オスが複数いる場合、オスは他のオスよりも一番メスに近い場所を取ろうとします。

 

 

その結果、一番強いオスがメスに一番近い場所を陣取ることになります。

 

メスからすると、一番近くにいるオスを選ぶことで、一番強いオスを選ぶことができる仕組みになっているのですびっくり

 

 

 

しかし、

 

強いオスを隔離しておいて、弱いオスをメスの近くにいさせる。その後、強いオス、弱いオスを自由に泳がせてメスに選ばせる。

 

という実験をするとメスは、弱いけど近くでずっと見ていたオス、を選択するのだそうです。

 

 

実際に強い、ということではなく、近くにいる、ということが重要なのですひらめき電球

 

 

 

他にも様々な動物たちの例が紹介がありつつ、恋が冷めるメカニズムについても解説されていました。

 

 

 

我々人間が思いを寄せる人と付き合った場合、付き合いはじめの頃の脳内では「ドーパミン」という物質が大量に放出されます。

 

それが、いわゆる「倦怠期」という時期になると、放出されるドーパミンの量が少なくなるのだそう。

 

これが、倦怠期の正体なのですね。

 

 

しかし、恋はやがて愛に変わるとも言われるように、長く付き合って感じる幸せというものもあります。

 

 

そこに関与しているのが「バソプレシン」「オキシトシン」という物質。

 

 

ある2種類のネズミの例では、一夫一妻制を取るネズミ(プレーリーハタネズミ)では、このバソプレシン、オキシトシンがしっかり分泌されていることがわかりました。

 

一方、乱婚型のネズミ(サンガクハタネズミ)では、これらの物質がほとんど機能していないことがわかりました。

 

この乱婚型のネズミにバソプレシンやオキシトシンを与えると、なんと一夫一妻制になったのだそうですビックリマーク

 

 

 

夫婦のあり方が、脳内で分泌される物質によって決められているのですひらめき電球

 

 

ちなみに、人に近い動物である霊長類の中でも、テナガザルは一夫一妻制、ゴリラは一夫多妻制、チンパンジーは乱婚型と、それぞれ夫婦のあり方に違いがあります。

 

 

傾向としては、一夫一妻制というのは、例えば砂漠のような厳しい環境において採用されることが多い、とのこと。

 

 

ですので、動物として人間を見た場合、人間は必ずしも一夫一妻制がベストとは言えないようです。

 

 

むしろ、種の繁栄より、個の幸せを追求した結果、人間が一夫一妻制を選ぶようになった。

 

 

そして、個の幸せについて考えるというようなことは、人間が自然界の食物連鎖の中に組み込まれるような環境から抜け出したからこそ可能になった贅沢、とも考えることができるわけですね目

 

 

もし人間のライバル種のような霊長類がいたとすれば、甘いことを言っていたらライバル種に駆逐されてしまうため、種の存続のためのベストが乱婚型だとすれば、人間は乱婚型を選ばざるを得なかったはずです。

 

 

「恋」も「愛」も多くの動物たちと共通の部分が多く保存されている現象ながら、そこに人間ならではの「個の幸せ」という概念や、人の社会が生んだ複雑性の中で、ヒトならではのものへと進化もしてきた。

 

そう考えると、とっても味わい深いものですね。

 

 

もしかすると、同時に何人もの人を好きになる人というのは「バソプレシン」や「オキシトシン」があまり機能していないのかな、なんて想像しました。そんな風に物質の量などで説明がつくのであれば、将来「一途レベル」のようなものが測定できるようになるかもしれません。

 

そんな未来は面白いような、怖いような・・・

 

 

「一途レベル」が高い人が良い、悪いということではなく、多様性があることに、きっと意味があるのだと思います。

 

 

多様性に気づく、面白がれる、互いを尊重できるようになる。そんな未来のために科学が寄り添っていければ素敵ですねキラキラ