皆さん、こんばんは。
佐伯恵太です。
お昼のブログで予告していた本日の映画鑑賞は藤井道人監督の『デイアンドナイト』でした
映画『栞』の阿部進之介さん、テレビドラマ『透明なゆりかご』の清原果耶さんなど、僕が大好きで、超豪華な俳優陣、
そして、山田孝之さんがプロデューサーとして入られているなど、もうこの時点で観ない理由は無い作品だったのですが、公式サイトをみたりインタビュー記事を読んだり、予告編を観たりしているともうたまらなくなり、今日時間ができたので行ってきました
圧巻でした。
善と悪はどこからやってくるのか。
善って何?悪って何?誰が決めるの?それって絶対的なものなの?立場が変わればどうなる?
134分に濃縮されたこの作品の中で、そんなことをずっと突きつけられます。
誰も幸せにできない善と、誰も傷つけない悪に、単純に「善」と「悪」というジャッジを下して良いのか。
考えれば考えるほどわからなくなる。苦しくなる。
そして、そういうことは普段、考えない。どんどん考えなくなっていく。
しかし、それでもやはり、向き合うべき問題だと思います。
誰からも嫌われずに生きていくことはできない。でも、誰か一人でも自分のことを好きでいてくれたらそれは、生きていく力になる。そのことを、強く感じる作品でもありました。
重いテーマの作品ではありますが、わかる人だけがわかれば良い、観たい人だけが観れば良い、という突き放す感じがなくて、エンターテイメントとしても凄く真摯に作られている作品だなぁとも感じました。
だからこそ、多くの人にこの作品が届けば良いなと思います。
大野奈々(清原果耶)が歌う主題歌『気まぐれ雲』も本当に素敵な歌で、優しいピアノのメロディーと透き通る声、美しい映像美に魅了されます。
映画鑑賞後はまた違った聴こえ方のする曲でもあるので、是非鑑賞の前後で聴いてみてください
嫌なこと、都合の悪いこと、考えると辛くなること。
そんなことから目を背けたり、逃げ出すことは時に必要で、生きるための力のひとつと言えるのかもしれません。正しさを求めすぎるとうまくいかない。行き過ぎれば、壊れてしまう。
しかし、時間をかけても、まわり道しても良いから、嫌なことや辛いものとでも正面から向き合えば、きっとそこから大切な何かを見出せる。
そして、それはきっと人生の大きな財産になる。未来を照らす灯火になる。そう信じて。