皆さん、こんばんは。

俳優・涙ソムリエの佐伯恵太です。

 

 

今回のブログは映画のご紹介ビックリマーク

 

 

映画『犬猿』

 

 

𠮷田恵輔監督によるオリジナル脚本のこの映画。

 

 

タイトルの通り「犬猿の仲」の兄弟と姉妹の物語です。

 

 

>>犬猿 STORY<<

 

あらすじ(ウィキペディア先生より)

 

印刷会社で営業を担当している真面目な弟・金山和成(窪田正孝)のところに強盗罪で服役していた乱暴者な兄・卓司(新井浩文)が刑期を終えて転がり込んでくる。

 

家業の印刷工場を切り盛りする太っていて見た目がよくない姉・幾野由利亜(江上敬子)と、頭は悪いけどその容姿と人当りの良さで芸能活動もしている妹・真子(筧美和子)

 

複雑な感情を抱く二組の兄弟・姉妹の出会いにより、それぞれの関係が変化し始める。

 

 

予告編下矢印下矢印

 

 

 

 

いやー。凄い映画でした。凄まじい映画というか。

 

 

 

僕には3つ歳上の兄がいるのですが、兄弟ってほんと絶妙な関係だと思うわけです。

 

 

家族だから一緒にいる時間が長かったり、特に子供時代の思い出を共有していたり、

だからこその親友や恋人にさえない、濃い繋がりがあったりして。

 

とはいっても何でもかんでも話し合ったりするわけではなくて。

 

むしろ兄弟だからこその恥ずかしさもあったりして。

 

 

僕は子供の頃からずっと兄と仲が良かったと思うけれど、恋愛の話なんてした

記憶はありません。

 

小さい頃はそんな話しないわけで、ある日突然話すにしても、一緒にいすぎて

タイミングが難しいし・・・なんて考えてしまうのです。

 

 

そこにさらに年の差や血の繋がりもあるわけで、もういろんな要素が絡み合って、

一言では、いや、長文でも言い表せないような複雑な関係になってくるわけです。

 

 

 

もちろん、世の中の兄弟、姉妹の数だけ関係性もそれぞれだと思うのですが、

例外なく兄弟っていうものは複雑なものだと思います。

 

 

そんな複雑な兄弟・姉妹というものにスポットを当てて、兄弟の関係性から

見えてくる一人ひとりの人間性にも、強烈に切り込んでいく。

 

 

映画を観ながら、

 

「もうそこは映さないであげてよ〜!!」

 

って何回言いたくなることか。

 

 

でももう一人の自分が、

 

 

「いいぞいいぞ!もっと見せてくれ!!!」

 

 

とも叫んでいたりして。

 

 

 

人間の美しい部分にだけ光を当てて美しい世界を紡いでくれるのも映画だが、

 

嫌という程醜い部分を映し出して、これが人間だと知らしめてくれるのも映画だ。

 

 

もちろんこの映画は後者なんだけれど、つい笑ってしまうシーンも随所にあり、

感動の涙がこみ上げてくるシーンも。

 

 

たぶんそのバランスが絶妙なので、これでもかというくらいえぐい部分ばかり

切り取っているのに、面白くて、惹き込まれて、これぞまさにエンターテイメント

だなあと感じるのかもしれません目

 

 

 

僕は「涙ソムリエ」として日々感動作品に触れていて、

色々な「泣ける作品」をご紹介しています。

 

 

映画「犬猿」はすごく泣けました。

 

 

しかしこの映画は「泣ける映画」という言葉で紹介してはいけない、

 

その括りに絶対に入れてはいけない映画のように感じました。

 

 

 

なかなか純粋に泣かせてくれる映画ではありません。

 

 

でも、

 

 

泣ける映画です。

 

 

興味が湧いてきた方は、是非ご覧ください。