皆さんこんにちは。
俳優・涙ソムリエの佐伯恵太です。
キングコングとして相方の梶原さんと漫才を相当な数で続けながら、絵本作家としての活動、ビジネス書を書けばベストセラー、
そして、運営するオンラインサロンは1万4千人を突破するなど飛ぶ鳥を落とす勢いの西野亮廣さん。
一昨日のブログがこちら
「人生は20代で決まるから25歳で決断しろ」
このブログを読んで、僕の25歳を振り返ってみた。
25歳は、僕が大学院を自主退学した時の年齢だった。
京都大学大学院の理学研究科というところに在籍していた僕は、24歳で修士号(理学)を取得。
その後、博士課程に進学。日本学術振興会の特別研究員という制度に採択され、研究奨励金をいただきながら研究できる恵まれた環境にいました。
西野さんのブログには、
「このまま進むか、それとも舵をきるか?」の判断を、25歳でするんだ。
とありますが、
舵をきったパターンです。
そこから、人生をかけてエンターテイメントの世界へ
こう書くと、研究者としての全てを捨てたみたいですが、面白いのは、役者として活動している中で、研究者的視点を常に持っているっていうことなんですね。
役を演じるってどういうこと?演じている時の俳優ってどうなっているの?頭に浮かぶ疑問や思考は、完全に研究者のそれです。
実はお芝居を始めたばかりの頃は、研究でやってきたことは全部忘れよう。お芝居の世界の先輩の言うことを全部聞こう、っていう時期があったのですが、
一つわかったことは、お芝居というものの捉え方、一つの役に対する解釈さえ、本当に人それぞれなんです。
そんな中で、自分の得意分野で、信念を貫いて、全力で取り組まないと勝てっこないということです。
それが僕にとっては研究者的思考であり「考えること」に対して持久力がめちゃくちゃあるということです。考える続けるということが全く苦にならないのです。
役者と続けていると、天才かよ!って思う人に遭遇するし、感性で生きてる、みたいな人を見て羨ましく思うこともある。
だけどそれは、その人であって、僕ではない。
そのことに気づくのに随分と時間がかかってしまいました。
僕の中身も、僕のメンタルも、俳優であり、研究者です。
俳優であり、研究者。
研究者であり、俳優。
そんな僕がこれからどんなお芝居をするのか、どんな風にエンターテイメントと向き合っていくのか。
俳優、お芝居(役を演じるということ)に関するあれこれについて、論文も書いてみたいと思っています。お芝居と共に取り組んでいる「涙活」についても、涙や感動をテーマに論文が書けるかもしれない。
論文を書く役者なんてなかなかいないので、面白いのではないかと思っています。それで少しでも映画界、演劇界、エンタメの世界に貢献できるのであれば、ヘンテコなキャリアの僕の大逆転ホームランだと思っています
タレントとしては、研究の世界、素敵な研究者やかっこいい研究室、面白い研究。
そういうものをわかりやすく面白く伝えていけるようなお仕事ができたら最高です
お芝居(エンタメ)を研究し、研究をエンタメ化する。
これが、僕の人生のテーマなのかもしれません。
今このブログを読んでくださっている皆さんに、一つずつその形をお見せできるよう、歩んでまいります。