皆さんこんにちは。俳優・涙ソムリエの佐伯恵太です。

 

昨日は、日本テレビ開局六十五年記念舞台『魔界転生』を観に明治座に行ってきましたビックリマーク

 

 

-イントロダクション-

 

"悪霊となり蘇った恐ろしい魔界衆たちと、
剣豪・柳生十兵衛とその配下の勇猛な柳生衆たち。
個性的な登場人物が織りなす人間ドラマ、
柳生宗矩と十兵衛との親子の絆、そして葛藤、
天草四郎たち黄泉の世界から蘇生した魔物たちの心の叫び…。


アクションとカルトとスペクタクルの世界が融合した、
壮絶、壮大なエンターテインメント時代劇の最高傑作。
豪華絢爛、空前絶後、予測不能、
「日本テレビ開局65年記念舞台」として、
不朽の名作に新たな命が吹き込まれます!"

 

 

魔界転生は山田風太郎さんの伝奇小説が原作、演出は堤幸彦監督、マキノノゾミさん脚本。

 

そして、主演の柳生十兵衛役に上川隆也さん、天草四郎役は溝端淳平さん、他にも高岡早紀さん、松平健さん、浅野ゆう子さんなど、総勢40人の超豪華キャスト。

 

僕は二年前、日本テレビ企画・製作の舞台『闇狩人』に出演させていただいたのですが、共演させていただいたキャストの皆さん、そしてスタッフの皆さんのお姿も。闇狩人のことも思い出して、ぐっときました。

 

 

 

さて、ここからは観劇後の感想です目

 

 

といってもどこから語れば良いのかわからない。

 

原作の面白さ、骨太なテーマ。

舞台としての生の臨場感、息を呑むお芝居の連続、大迫力の殺陣。

そこに映像が合わさった時、もうそれは観たこともないエンターテイメントになっていました。

 

 

この舞台の一つの大きな特徴は「映像」です。

 

映像の使い方が本当に様々で、舞台最奥で綺麗な景色を映し出すこともあれば、

幕が出てきてそこに映し出した地図の映像で状況説明をしたり、

戦いが映像の中で繰り広げられることもあります。

 

天草四郎の必殺技も映像効果を駆使していたり、戦いのシーンでも

映像が重要な役割を果たしています。

 

 

こんなにふんだんに映像を使って、一つ一つに明確な意図があって、

しかもお芝居を邪魔しないでとことん際立たせている。

 

こんな作品観たことがありません......

 

 

もちろんこのような新しい演出だけでなく、わかりやすいストーリー、そして随所に笑いもあって、安心して誰でも楽しめる舞台になっています。

 

殺陣は、大勢での合戦のシーンはもう目が足りません。それぞれのキャラクターがそれぞれらしく躍動していて、それは戦い方、という枠を超えて、戦場での居方、佇まいというところまでもう繊細に表現されていて。

それぞれが何を想い戦場を駆け抜け、相手を斬っているのかということがありありと伝わってくるようでした。

 

そして個人的には大勢での戦いはもちろん「一騎打ち」に大興奮でした。中でも柳生十兵衛(上川隆也さん)と柳生宗矩(松平健)さんの一騎打ちは極上でした......

 

一歩、半歩、あるいは全く動かなくても、その空間は二人から放たれる殺気で満ちていました。

 

 

若手俳優さんのファンとして観に来られた方々が次々と上川隆也さんや松平健さんの魅力にハマっていく様子はtwitterでもチラホラ見かけたのですが、本当にそれも頷けます。

 

 

そんな見どころ満載の舞台なのですが「めちゃくちゃ泣ける」というのもぜひともお伝えしておきたいところ。

 

「親子」「師弟」「かつての仲間」いろんな関係性がある中で、想いを違えてしまったり、最後に少しだけわかり合えたり。

人の心や人間の本質を描き出しています。

 

作品全体の熱量が高く、随所に笑ってほっこりできるシーンがあるからこそ、こういうシーンでは一気に引き込まれて心を鷲掴みにされます。俳優の皆さんのお芝居が素晴らしいのは言わずもがな。音楽も素敵でした。

 

 

出演者お一人ずつ長文のブログが書けそうな本当に皆さんが、はまり役での大熱演(ブログで一部キャストの方にしか触れられていませんが本当に皆さん素晴らしかったです)。

そして舞台として、エンタメとして観たこともない次元の作品。東京は今日で千穐楽なのですが、12月9日〜14日には大阪公演があります。

 

 

人それぞれ好みや感性が違う中で、全ての人にオススメとか観なきゃ損、観なきゃダメとか軽はずみに言いたくはありませんが、

 

全ての人にオススメで観なきゃ損、観なきゃダメな作品です(全部言っちゃった)。

 

 

素敵な作品に出会えたことに感謝です!!

 

僕もいつか必ず、こんなとてつもなく魅力的な俳優の皆さんと、こんなとんでもない作品に出演できるよう、俳優として、精進します。