涙ソムリエの佐伯恵太です。

今日は最近観た中で一番の泣けるミュージックビデオを紹介したいと思います。

 

コレサワ『たばこ』

 

まずは是非観てください。

 

 

コレサワさんの『たばこ』という曲で、タイトル通りたばこの出てくる失恋ソングです。再生回数1,300万回を超えているので、既に曲を聴いたことがある方も、MVを観たことがあるという方も多いと思います。なので若干の今更感は否めませんが「涙活」という視点でちょっと紹介させてください!

 

これをなぜ紹介するのかって、僕自身が思いっきり泣けたからなんです(僕が涙活として紹介するものは全部自分自身が思いっきり泣けたものです)。ただ不思議なのは、傾向として、自分の経験にあることの方が共感しやすくて泣ける、というのが本来あるはずなんです。

 

それでいくとこの曲の主人公は女性で、男性はMVにも一切出てきません。出てこない男性を想像するにしても、その男性は喫煙者で、基本的にタバコを吸わない僕からすると曲の重要な要素『たばこ』にも共感する部分はありません。

 

それでも泣けるっていうのは歌詞、曲、そして映像の持っているパワーであり、リアリティなんだろうと思うのです。自分の経験と重ね合わせているわけではないけど、その世界のその人物たちに心を重ねられる時間が確かにある。だけどもしかしたら、まさにこの体験をした、という方にとっては思いっきり共感して、涙腺崩壊どころでは済まされないくらいに泣ける曲なのかもしれません。

ちなみにこの曲、コメント欄を見ていくとやはり「泣ける」「泣いた」というのがたくさん出てくるのですが、再生回数1.25倍くらいがちょうど良いというコメントがいくつか出てきます。元々かなりゆっくりめの曲なので、確かに1.25倍速で聴いても原曲の良さを損なわない感じがありました。ちなみにYouTubeの機能でできる最高の2倍速で聴いてみたところ若干声がボカロっぽくなるのですが、ボカロ曲と思って聴いたらそれでも泣ける。それだけ歌詞や音のひとつひとつにパワーのある曲なんだと改めて感心しました。※とはいえオリジナルのテンポがおすすめです

 

 

これだけたくさん聴かれている名曲なのでたくさんカバーもされています。その一部を紹介したいと思います。

 

まずは、皆さんご存知、Goose houseさんver.

 

 

男女で弾いて歌っているので、これはこれでまた最高のハマり方をしています。女性から始まってサビでハモったり、次は男性が歌ったりと、それぞれの視点を行き来したり、二人の距離も感じさせたりと、この曲にまた違ったパワーを与えてくれます。特にサビで二人で歌っているのを聴いていると「二人とも想い合っているのになんで別れるんだよ〜!!!」っていう気持ちになってきます。結果、号泣です。

 

 

続きまして、男性視点といえばこの方、財部亮治さんver.

 

 

男性視点というか、男性のみで歌っているので男性の気持ちにもなれますっていう話なのですが。この曲の特徴は、一人称「僕」で歌っていることなんです。なので、男性が歌うだけで男女が逆転して想像できるようなところがあるのも面白いところなのです。

 

女性が歌う → 一人称「僕」の女性がたばこが好きな彼氏にフラれる

男性が歌う → 一人称「僕」の男性がたばこが好きな彼女にフラれる

 

という形です。もちろん、必ずしも歌い手の性別と楽曲中の主人公の性別を一致させて想像する必要はないのですが、一人称が僕というだけでこんな効果もあるんだなあと感心したポイントではあります。

 

 

最後は真の男性視点、たかやんさんver.

 

 

YouTubeのタイトルに「たばこ ラップアレンジしました。」と載っていたのでてっきり、歌詞はほぼ変えずにラップとして歌っているのかと思ったら全然違いました。男性視点での、オリジナルの曲へのアンサーソングのような形で歌っているのです。この歌を聴いて男性視点がたっぷり心に刻まれてしまうと、また原曲を聴いたときに心の揺さぶられ方が倍増します。もちろんこの男性視点は1つの解釈なので、原曲を聴いてそれぞれの解釈の男性を想像するのも良いと思います。

 

 

他にも紹介すればキリがないのですが、女子高生が歌っているのもあって、それを聴くと、歌の中の彼女が女子高生で、彼氏はちょっと年上の大学生なんだろうな、とか、歌い手によって想像が変化しつつも、どんな想像も受け入れてくれる寛容さみたいなものがある、素敵な曲だなと思いました。若者に人気のTikTokでも流行っていたりと凄い広がりを見せています。

 

涙活のイベントなどでもどんどん押していきたい曲だなと思いました。

 

 

今日のオススメはコレサワ『たばこ』でした。

泣けた、泣けなかった、どう感じたなど、是非皆さん、お気軽にコメントください!

 

 

 

最後になりましたが、僕は「涙活」という活動に携わっていて、この度「涙ソムリエ」という資格の認定講座を担当することになりました。世の中に泣ける作品、感動できる映画や音楽、たくさんの素晴らしい作品がある中で、そういった作品の探し方、紹介の仕方などを学びながら、泣ける作品を紹介するスペシャリストになる。また自分自身も涙活を存分に楽しめるようになるのが「涙ソムリエ」です。

 

9月15日(土)に第一回「涙ソムリエ認定講座」がありますので、興味を持っていただけた方は是非ご参加いただければと思います。

 

>>涙ソムリエ認定講座<<

 

これからもブログやtwitter、いろんな媒体を通して泣ける作品の情報や涙活について、たくさん発信していければと思います。ブログでも比較的「涙活」の話題が多いと思うので、読者登録もしていただけたら嬉しいです。皆さんのオススメの「泣ける作品」も教えていただけましたら、時間のある限り観させていただきます。それではまた。