急遽、FALのフラットスピーカーを聴きに行く
夕刻の5時半少し前、6時から打ち合わせがあるので出かけようと思っていたら・・・、職場の上司が事務所に帰ってくるなり急に「なぁ、秋葉原で70才のじいさんがフラットスピーカーを作って売ってるって聞いたんだけど、知らないか?バシッと定位が定まるらしいんや。調べてくれ。」と言うので、急いでいるながらとりあえずインターネットで調べて場所を教える。
すると、「じゃあ、行こか。」・・・・・へ?
「すいません、これから打ち合わせに出なきゃ行けないんですけど・・・。」
と言うと、
「どこに?」
「えぇ、○○さんのところなんですが・・・」
「そうか・・・じゃあ、電話で遅れるって言っておいて、行こう。」
・・・ギャ~!!
そんなこんなで先方に電話を入れ、遅れることを告げ、秋葉原へ・・・。
で、到着したのがFALというガレージメーカーのようなお店。
お店と言うより、事務所。
「すいません、先ほどお電話したものなのですが・・・」
「あぁ、いらっしゃいませ。どうぞ、こちらへ・・・」
事務所の奥の試聴室に通される。
すると、既に1人のお客さんがおり、説明員の人のデモンストレーションを聴いていた。
「どうぞ、狭いところですが、おかけ下さい。」
椅子に座らされ、説明員の人のデモンストレーションを聴く。
・・・・・あれ?どのスピーカーが鳴っているんでしょ?
聴いた感じでは、一番奥の大きなスピーカーが鳴っているような感じですが・・・でもなんか、少し違うような気もします。
すると、ちょうど良いところで説明員の方より「今鳴っているスピーカーはこれなんです。」と、一番手前の小型なトールボーイスピーカーが指差される。
小さなフラットユニット1発の異様に内向きに設置されたスピーカーでした。
「えっ!?」おもわず自分の耳を疑いました。
信じられません。
こんなに近い位置のそれも異様に内向き(ほぼ向い合せに近い角度)に設置されたこのスピーカーから、こんな音が出ているなんて!?
音は部屋の最も奥の辺りに浮かび上がり、オーケストラの各楽器の配置が手にとるように分かるようでした。
ハッキリ言って新次元の音です。
こんな音、聴いたことありません。
そんなこんなしていると、このフラットユニットの設計者、古川磐雄氏が試聴室に入って来て、非常に熱っぽく、丁寧に説明を始めてくれました。
その姿は70歳の年を全く感じさせない情熱的なもので、それでいて全く嫌みのないものでした。
本当に、「あぁ、この人の製品だったら、是非とも買いたいな。」そう思わせるような魅力がありました。
もっとも、実際の製品の出来がその購買意欲を強力に促すものであるためなのでしょうが・・・。
気が付けば試聴室内には7人ほどのお客さんでいっぱいでした。
で・・・・結局上司、その小さな方のトールボーイスピーカーを購入することを決定。
さっそく注文をして、帰ることに。
非常に良い経験でした。
あぁ・・・オイラもこのスピーカー、欲しいです。
いやぁ、非常に素晴らしいスピーカーでした。
・・・で、打ち合わせがあるので、すぐに打ち合わせ先に向か・・・・いつつ、ラジ館のキムラ無線で鉛のテープと防音ゴムマット(シールタイプ)を購入する。
結局1時間半遅れ。
すいませんでした!