スーパーツィーターにインシュレータ「RKI-5005」を敷きました
最近、なかなかまとまった時間が取れずにオーディオ三昧をできずにおりますが、オーディオラックを変えて以来、チョコチョコと色々やっている訳であります。
で、「もう少し高域の抜けとステージの奥行きを向上出来ないか」と思い、TANNOYのスーパーツィーター「ST-50」に手を加えてみることに致しました。
設置角度を内振りにしたり外振りにしたりというのは既に色々試した結果この形になっているので、どうしようか思案しましたが、思えばスーパーツィーターにはインシュレータを使っていなかった事に気付き、少し前から気になっていたACOUSTIC REVIVEの「RKI-5005」を使って見ることにしました。
シリコン系素材に貴陽石やトルマリンなどの鉱石パウダーを含浸させたもので、振動を強力に吸収してS/N比や静寂感が飛躍的に高まり、癖の発生やエネルギー感の減衰なく、立体的で密度の高い明瞭な音像が3次元的な空間に定位、躍動する快感が得られる・・・という製品になります。
ギヤの様な独特な形状の凹凸があり、手に持っても金属系インシュレーターのような重さは感じませんが、しっかり詰まっている感じがします。
指触りも適度にしっとりしていて弾力があり制動感はあります。
でも、思っていたよりも少し小さい感じでした。
こいつをTANNOYのスーパーツィーター「ST-50」の足下四隅に設置してみます。
こんな感じで少しはみ出すような感じで四隅に配置し、ST-50を乗せてユニットが真正面に向くように設置します。
で、早速試聴です。
まずはピアニストのアリス=紗良・オットの新譜『Echoes Of Life』から。
本作はホールトーンが豊かで残響がとてもキレイなのですが、RKI-5005設置後は、ホールの奥行きが少し深くなり、音の消え方がとてもキレイになりました。
非常に力強く鍵盤を打鍵するときも、残響音に紛れて音が濁ること無く、音が出る瞬間から消える瞬間までとにかくキレイに響いています。
あぁ・・・残響音の説得力が増したことで「音楽」が活きてきて音楽に、演奏にどっぷり浸れます。
次はジャズのビッグバンド。
ピアニストの守屋純子さん率いる守屋純子オーケストラの『Art In Motion』。
1曲目の「Monkeys In Withered Tree 枯木猿猴図」の出だし1音目SAXの音色から生々しくなりました。
恐らく、音の出る直前の一瞬の静けさが増したから余計に生々しさ感じたのではないかと思います。
まさかスーパーツィーターにインシュレーターを敷いてこんな効果があるとは・・・
7曲目の「Trane's Mode(to John Coltrane)」はSAX隊、トランペット隊、トロンボーン隊の疾走感あるメロディーの掛け合いが格好良いのですが、変に高音が出ているとそれぞれの楽器の音が重なっていくときに耳に刺さるようないがらっぽさが出てしまいます。
しかしながら、高音が非常に自然に伸びているので音が重なっていくときにも解像度が下がらず、キンキンとした嫌な音にならないため、聴き心地がたまらなく良くなりました。
今回のRKI-5005の導入で高音の抜けとホールの奥行き感の向上を狙っておりましたが、ホールの奥行き感は多少増したものの、それ以上に高音の抜けがより自然になり、聴き心地が増して音楽自体に浸れるようになりました。
ホント、スーパーツィーターだからと甘く見てはいけないんですねぇ・・・。
ちなみに、何パターンかRKI-5005の配置を試してみましたが、今回の場合はほんのわずかに両サイドにはみ出るような置き方が効果がありました。
これはST-50の底面に溝があって平らでは無かったことが影響しているのかもしれません。