Bluetoothイヤホン「EB10 TWS」と「BOSE SOUNDSPORT」を試してみた
私は現在、通勤中に音楽を聴く環境として、AppleのiPod TouchとAir Podsを使用しています。
それまでは普通に有線のイヤフォンを使用していたのですが、Air Podsが発売になり、試しに買ってみたら・・・手放せなくなってしまいました。
その辺りのAir Podsの導入に関してはコチラ、更にBluetoothヘッドフォンのJBL E55 BT QUINCY EDTIONの購入に関してはコチラの記事をご覧頂くとして・・・
金曜日の夜、会社にAir Podsを充電したまま忘れてきてしまっていることに気づき、月曜日にもなんとか音楽を聴いて会社に行きたい・・・ということで、しまっておいた有線のイヤフォンを使えば良いのですが、試しに他のBluetooth接続の完全ワイヤレスイヤフォンを使ってみよう・・・と、コチラを買ってみました。
rock space社の「EB10 TWS」です。
Air Pods同様、左右のイヤフォンが完全に独立したBluetoothイヤフォンです。
箱の裏面に書いてあるスペックはコチラ。
で、箱を開けるとこんな感じで充電器兼ケースとイヤーピース等が入っています。
ケースを取り出して開けてみるとイヤフォンの登場です。
パッと見の感想は「デカい」ということ。まぁ、Air Podsとの比較でなのですが。
因みにケースの背面にはUSB端子が有り、これでケースごと充電をします。
で、ケースからイヤフォンを取り出すとこんな感じです。
正直言って、デザイン的には・・・ダサいかな(笑)
で、肝心のフィット感ですが、Air Podsが不安定で冬場に襟の立ったコートなどを着ていると、いつコートとAir Podsが接触して脱落してしまうかドキドキなのに対し、EB10 TWSはイヤーピースと耳の凹みにハマる突起があるので、ちょっとやそっとじゃ外れそうにありません。
というわけで、ここでiPod Touchとペアリングをしてみることに。
左右のイヤフォンにある電源ボタンを長押しするとペアリングモードになるので、iPodのBluetooth設定画面からEB10 TWSを選択してペアリング完了。
これで問題なく音楽が聴けるようになります。
で、色々と音楽を聴いてみたのですが・・・・ダメだこりゃ。
まず、低域の再生能力が低くスッカスカな印象。
更に、DACが悪いのかなんなのか、ザラザラした再生音で、なんだかんだ言ってAir Podsの再生音って結構まともなんだな・・・と実感してしまいました。
また、使っているとよりAir Podsの凄さを実感します。
というのも、Air Podsはそもそも電源ボタンを押さず(というか電源ボタンが無い)にケースから取り出して耳に装着するだけで、自動的にiPodと接続し音楽を聴けるようになりますが、EB10 TWSはケースから取り出して左右両方の電源ボタンを押して電源を入れ、イヤフォンから流れる「Power On!」という声を聴いてから音楽の再生がはじまる・・・という流れで、Air Podsが如何に便利かを実感できます。
また、Air Podsは片耳のイヤフォンを外すと音楽の再生が一時停止され、再度イヤフォンを装着すると音楽再生が再開するのですが、このギミックは実な非常に便利で、例えばコンビニに寄ったときに片耳だけイヤフォンを外してお会計を済ませ、お店を出るときに再度イヤフォンを装着すればそのまま音楽再生を再開して歩いて行けます。
この機能が当たり前と言っちゃ当たり前なのでしょうが、EB10 TWSには有りません。
なので、音楽再生を一時停止する場合にはイヤフォンの電源ボタン(マルチファンクションボタンと言うらしい)を押して音楽再生を一時停止し、再生を再開する場合には、もう一度電源ボタンを押す・・・という事なのですが、イヤフォンを耳装着した状態ではなかなか電源ボタンを押せません。(押せても耳元でゴワゴワとイヤフォンを触る音がうるさい)
価格が6,800円と言うことで、完全ワイヤレスのBluetoothイヤフォンを試してみたい・・・という方には良いかもしれませんが、個人的にはこれは・・・もう使わないかな。
ちなみに、使った後にケースに入れるとケースに内蔵されたバッテリーを使ってイヤフォンの充電がはじまります。
充電中かどうかは、イヤフォンのLEDランプが赤点灯しているかどうかで分かります。
さて、思わずAir Podsと比較をしてEB10 TWSをディスってしまいましたが、他のイヤフォンはどうなのか?
と言うことで、BOSEの「SOUNDSPORT FREE」も買って試してみました。
中々でかい箱に入っています。
ちなみに、「Air Pods」と「JBL E55 BT」と「EB10 TWS」と「BOSE SOUNDSPORT」の箱の大きさを比べるとこんな感じです。
厚さこそないものの、JBLのE55 BT QUINCY EDITIONと大差無い高さと幅があります。
もう、個々だけ見ても「え?中身デカいの??」と不安になってきてしまいます。
ちなみに、箱の裏面はこんな感じです。
で、いそいそとビニールを破って箱を開けてみると・・・
こんな感じで少し豪勢な仕上がりになっています。
ちなみに、箱中央上部のビニールに包まれているのがイヤフォンが収納されているケースになります。
これも中々でかい・・・
で、マニュアルなどの入った包みをどけると、充電用のUSBケーブルとイヤーピースのSサイズとLサイズが入っています。
それ以外は何も入っていないので、ここは意外と簡素な感じ。
で、肝心のケースを取り出し開けてみると・・・
こんな感じで、イヤフォンが鎮座召しましております。
ちなみに、イヤフォンの入った状態のケース、デカくて結構重いので、普段これをカバンに入れて持ち運ぶのは・・・どうかな?
で、充電状態のイヤフォンを外すと、イヤフォン本体はこんな感じです。
と、いうわけで早速iPod Touchとペアリングをしてみることに。
右耳用イヤフォンの中央部にあるペアリングボタンを長押しすると、iPod上にBOSE SOUNDSPORTが表示され、ペアリングが可能になります。
で、いざペアリングをしてみると・・・おや?なぜかAPP STOREでBOSEのアプリ「Bose Connect」のダウンロードを推奨されます。
とりあえずBose Connectをインストールしましたが、イマイチ利用価値が分かりません。
Bose Connectは放置しておいて、早速色々と聴いてみることに。
まず、肝心のフィット感ですが、EB10 TWSよりも大きくて重量もあるのですが、しっかりと耳にはまる感覚と安定感はかなり良い感じです。
いざは装着してしまうと、そこまで重さも気になりません。
やはり耳のくぼみにしっかりはまる突起の形状がしっかりしているからなのでしょうか。
これなら、襟の高いコートを着ていても怖くありません(笑)
お次は音質。
解像度が高く奥行きもしっかりあり音場が広い。
長谷川陽子さんの『ノルウェーの森』では出だしのパーカッションが透明度が高く、音が遠くに消えていく空気感もしっかりと感じられます。
弓がチェロの弦をこするゾリッとした音もリアルで、チェロの胴が鳴る低音もしっかりと沈み込み、かといって籠もった音色では無く非常にクリア。なるほど、これは聴き応えがあります。
川口千里さんの『CIDER~Hard & Sweet~』も解像度が高いので、手数の多すぎるドラムの音も団子にならずに1音1音しっかり分離して聞こえるので、聴いていて非常に爽やかな気分になります。
後藤真美さんの『こころ歌』もピアノの音の奥行きと広がり、そして後藤さんの息づかいを感じるようなソプラノの歌声も非常にリアルに聞こえ、しっかりと心に染みてきます。
また、使い勝手もなかなか良く、ケースから出せばすぐにiPodと同期して音楽再生ができるようになります。
ただ、イヤホンのボタンで一時停止したり通話したりは・・・しないかなぁ。
手持ちのBluetoothイヤフォンとヘッドフォンのそれぞれの満足度を表にするとこんな感じ。
Apple Air Pods |
JBL E55 BT Quincy Edition |
rock space EB10 TWS |
BOSE SOUNDSPORT |
|
価格 (市販価格) |
18,144円 | 19,280円 | 6,800円 | 29,160円 |
連続再生時間 (スペック値) |
5時間 | 20時間 | 3時間 | 5時間 |
本体(左右)重量 (充電ケース等を除く) |
8g | 235g | 11.2g | 18g |
フィット感 | △ | ◎ | ○ | ◎ |
使い勝手 | ◎ | ○ | △ | ○ |
音質 | ○ | ○ | △ | ◎ |
携行性 | ◎ | △ | ○ | ○ |
おすすめ度 | ◎ | ○ | △ | ◎ |
ちなみに、それぞれのサイズはこんな感じです。
こうやって見ると、Air Podsってスゲェなぁ・・・・と実感できます。
ということで、個人的にはAir Podsがベストイヤフォンですが、これからの時期、防寒具を安心して着れる状況にするためには、コートを着る期間はBOSE SOUNDSPORTを使おう!と、思った聴き比べ結果でございました。