吉祥寺SOMETIMEのJazz for Everybodyに行ってきた <紗理&市原ひかり>
先日、吉祥寺のジャズライブハウス『SOMETIME』のライブに行ってきました。

予約をする時に初めて知りましたが、なんでもこの日は”Jazz for Everybody”という1ステージ500円のミュージックチャージでライブを楽しめる月1回のイベント日だったようです。
それを知らずに、ボーカリストの紗理さんとトランペットの市原ひかりさんが出ると言うことと、ちょうどこの日が出先から直帰できそうだと言うことで余裕を持って吉祥寺に行けると判断をして予約をしたのですが、2ステージの通しでもチャージが1000円とは!
ミュージシャンにとってはチャージ料の実入りが減ってしまうのでそう何度も・・・というのは難しいかもしれませんが、それまで機会が無かった人がジャズに気軽に触れられるという点では素晴らしい取り組みで支持します!
実際に相席になった人に聞きましたが、普段はジャズに接することが無いそうなのですが、この”Jazz for Everybody”は毎回チェックをして来ているという話を聞き、コレがもっと認知度が高まって賑わえばSOMETIMEとしても、ミュージシャンとしても、次に繋げるチャンスが増やせるのかもしれません。
それはさておき、本日のミュージシャンは以下の方々。
ボーカル:紗理
トランペット:市原 ひかり
ピアノ:石田 衛
ベース:小牧 良平
石田さんと小牧さんは初めて聴くかな?
兎にも角にも早めにお店に到着できたので、まずは腹ごしらえ。
季節メニューから「蟹と野菜の冷製スパゲティー」とペリエを注文。

水菜が多めなのでお箸を貰ってモグモグ。蟹の風味も感じつつ、野菜の食感がシャキシャキと心地良くなかなか美味しかったッス。
そうこうしているといよいよライブ開始時間となり、ミュージシャンの登場です。

本日のお目当ての一人、ボーカルの紗理さん。
今日もキュートで伸びる声でシットリと、時にはにかむように可愛らしい歌声でウキウキと楽しませてくれます。
また、スキャットを多用して他のミュージシャンとの掛け合いも度々披露してくれるので、ミュージシャンの方も伴奏に甘んじるのでは無くて掛け合いを楽しんでいる様子が伺え、コチラも楽しくなってきてしまいます。

そしてもう一人のお目当て、トランペットの市原ひかりさん。
手を伸ばせばお触り可能な距離で演奏をしているのですが、今日のライブはミュージシャンが円のように向き合って演奏をするスタイルなので、市原さんは目の前なのにほぼ後ろ姿(笑)。
それでも演奏中に時折見せる横顔を拝見しながらライブを堪能。
市原さんのトランペットは尖った音色では無く、どこか優しく暖かいのが印象的で、フリューゲルホルンでは更に暖かさが倍化する印象。

さらに、ここ最近歌も披露する市原さん、この日も何曲も紗理さんと歌で掛け合いを披露してくれます。
歌声に関しては、キュートな紗理さんに対し、アダルトなスモーキーさを持った市原さんの歌声がまさに好対照で、二人の掛け合いを聴いていると、どんどんと楽しくなってきます。
スキャットでの掛け合いに関しては、紗理さんよりもトランペットで培ったスケールの分だけ優位かな?

石田さんのピアノは優しく、柔らかく紗理さんの歌と市川さんのトランペットをサポートしていますが、時折見せる熱さの片鱗を聴く度に「あ、この人のゴリゴリのソロを聴いてみたい。」と感じます。
そんなわけで、お店の入り口で売っていた石田さんのリーダーアルバム「ISHIDA MAMORU 4 feat. Mike Rivett」を購入して休憩中にサイン、貰いました。
小牧さんのベースは一言で言うと丁寧。
これだけ言うと誤解されるかもしれませんが、その丁寧なコード運び、1音1音丁寧に紡ぎ出す演奏がこのバンドの軸になっているのが分かり好感が持てます。
見た目からもわかるようにソロでも非常に優しい音色でゆったりと聴かせてくれます。

1stから2ndの間にバニラアイスとエスプレッソを注文してリフレッシュ。
2ndは時間も遅くなっているので1stよりも若干お客さんの数は減りましたが、それでも盛況と言っていい客入り。
そんな中、2ndも4人の演奏が光ります。

紗理さんと石田さんのデュエットあり、市原さんがボーカルとして披露する曲もあり、1stとは異なった形で楽しませてくれるので聴き応え満点。
最後の最後、リクエストで歌ってくれた紗理さんの2ndアルバム『And I'll Sing Once More...
いやはや、市原さんの背中ばかり見てた気がするけれど(笑)、非常に楽しいライブでした。
紗理さん、市原さん、石田さん、小牧さん、素晴らしいライブどうもありがとうございました!
