美味しい鰻でした 鰻むさし乃@浦和
いやいや、美味い鰻を食べました。
日曜日のお昼、会社の女子を誘って浦和に鰻を食べに行きました。
今回伺ったのは、「鰻 むさし乃」というお店で初めて行くお店です。

浦和駅の東口(パルコの方)を出て、パルコ手前を南に進んで道路を渡り、路地を入っていった住宅街に突如、お店が現れます。
しかもマンションの1階、道路から入った奥まったところに入り口があるという立地の悪さ。
そんなお店なのに、行列が出来る鰻屋さんだと言うことで、日曜日のお昼、しかも12時を過ぎている時間帯にヒョロヒョロと行って本当に鰻を食べられるのか・・・そんな心配をしながらお店に向かうと、お店の前には4名のお客さんが並んでいましたので、チョット安心をしてその後ろに並ぶことに。
ちなみに、後でご主人に聞いたところ、今日は珍しくお客さんが並んでいない日だとのこと。下手をすると2~30人並んでいる日もあるのだとか。
よかった、さすがにそんなに並んでいたら西口(伊勢丹の方)に向かって別の鰻屋さんに行ってましたよ。
で、待つこと約10分。いよいよお店に入ることができました。
さてさて、メニューはいたって単純。
鰻重上、鰻重特上の2択・・・と、思いきや、なんと!新仔がまだ残っているとのこと!
新仔の鰻、食べたことがないのでスゲェ興味があるんですよ。
ただ、お値段が・・・・
肝焼きが付いた「新仔御膳」だと5600円だものなぁ・・・
わずかながら躊躇の顔が見えたのか、お店の人がすかさずアシスト。
「新仔の肝焼は、今朝さばいたばかりの新仔の肝なんですよ!」
・・・
・・・・
参りました。もう、「新仔御膳」を2人前で・・・!!
連日残業続きの会社女子を慰労するのだ!そのくらいケチってどうするか!!
そんなわけで、会社女子とおしゃべりをしながら鰻を待っていると、最初に運ばれてきたのがこちら。

新仔鰻の肝焼きです。
はぁぁ~~・・・この甘く香ばしい肝焼きの香り、たまりません。
さっそく一口食べてみると・・・う~ん、鰻の嫌な香りが一切なく、非常に爽やかな甘さと苦みが口いっぱいに広がります。
普段食べている肝焼きよりも苦みを強く感じるけれど、臭みが全くないのでどんどん食べられちゃいます。
半分はそのままいただいて、残りの半分は軽く山椒をかけていただきましたが、匂い消しの山椒は不要。
でも、山椒の香りのよさがフワッと引き立って、これはこれで美味しい。

肝焼きを食べて少しすると、肝吸いが運ばれてきたので、口の中に残った肝の香りと苦みを肝吸いでサラッと流し、本日の主役を待ちます。
ほどなくして運ばれてきたお重。
黒い漆塗りの重厚感あるお重をゆっくりと開くと、鰻の蒲焼の香りがパーっと広がり、思わず深呼吸をしてしまいます。

新仔鰻重、鰻の大きさに圧倒されつつ、箸で一つまみ口の中に入れてみると・・・うわっ!!これはヤバイ!!!
口の中に入れた瞬間、表面の香ばしい焼き目を含めて口の中でホロホロと身がほどけ、溶けて行ってしまう感覚です。
それほどフワフワに柔らかく蒸し焼きされた鰻の身から、目いっぱいの脂と旨味が口の中に広がり、サラサラと喉に流れて行ってしまうのですが、どこにも「臭み」が無く、ただただ鰻のうまみとさわやかな香りが口と鼻腔の中に残り続けます。
そして、その鰻を受け止めるご飯。これがまたイイ。
普段食べている鰻重のご飯よりも少し軟らかめに炊かれたご飯なのですが、硬めのご飯が好きな私でもこのとろける鰻とのバランスを考えると、このご飯は素晴らしくマッチしていてたまりません!
気づけば一心不乱に鰻とご飯を口いっぱいに頬張っては新仔の旨味に感動し、半分放心状態の自分がいました。
会社女子は先日、某牛丼チェーン店で鰻重を食べたらしいのですが、あまりの違いに驚き、喜んでくれていました。
うん、連れてきた甲斐があったかな?
喜んでくれている会社女子を見ながら、鰻のうまさに加えてさらに満足の私。もう、値段のことなんか吹っ飛んじゃいました。
次に新仔の鰻重が食べれるのはいつになるか・・・
また是非、再訪したいお店&鰻重でした。
むさし乃さん、ごちそうさまでした!!
