福居良さん
ある方のブログで、札幌の自身のお店「SLOWBOAT」を中心に活動をされていたジャズピアニスト、福居良さんが3月15日に亡くなったことを知りました。
福居良さんの作品、演奏は好きで、特に1976年に発売された「Scenery」や1977年に発売された「Mellow Dream」は入手困難で伝説的な作品となり、数年前の昭和日本人ジャズ復古のブームで再発され、若いジャズファンの間でも絶大な支持をされました。
私もその再発盤で福居さんのことを知り、「Scenery」と「Mellow Dream」はそれはもう何度も、何度も繰り返し聴きまくりましたし、今でもiPodに入れて通勤途中に聴いています。
その情熱溢れる演奏は、熱くて、激しくて、聴けば聴くほど福居さんの演奏を生で聴きたい!という衝動に駆られるようになりました。
そんな中、2014年の11月に仕事で札幌に1泊する機会があり、福居さんのお店にお邪魔する機会が出来ました。

お邪魔すると、ちょうど福居さんのトリオによるライブの日で、2ndステージから演奏を聴くことが出来ました。
ライブ終了後、福居さんとお話をさせていただき、福居さん作曲の作品「メロウ・ドリーム」のあの切なくどこまでも透明に展開していくメロディーが大好きだと言うことを伝えると、照れながら「最近はリクエストが無いと敢えて弾かないから、久しぶりだなぁ」と仰いながら「メロウ・ドリーム」を一節弾いてくださったのが未だに忘れられません。
「そうだ、今度、東京でライブをやるから是非来てよ」とチラシを渡され、行く気満々だったのですが見事に仕事がかぶってしまい、伺うことが出来ませんでした。
その後、札幌での仕事も無いまま1年が過ぎ、数日前、福居さんの新作が2015年に発売されていたことを知ってすぐに購入し、この連休で何度も聴きながら「また福居さんのお店でライブを聴きたいなぁ」と思っていていたところにこの訃報が飛び込んできました。
無念でなりません。
もっとも、一番無念なのは福居さんとご家族の皆さんだと思います。
手塩にかけた若手ジャズメンと、もっといろいろな場所で演奏をしたかったに違いありません。
福居さんの遺作となった作品を聴きながら、心よりご冥福をお祈り致します。


Scenary / 福居良
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技術的に凄まじいわけでも、新しい事をしているわけでも無い福居さんのデビューアルバム。
1976年発売と言うことで、私が生まれる1年前。
その時、北海道でこんなにも熱く、激しいトリオが居たなんて。
ピアニストは福居良さん、ベースは伝法論さん、ドラムは福居さんの弟の良則さん。
もう、このレコーディングメンバーはどなたもこの世にいない。それが信じられない。


Mellow Dream / 福居良
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デビュー作の翌年、私が生まれた1977年に発売された2ndアルバム。
このアルバムの中の「Mellow Dream」は時代を超えた日本人作曲のジャズスタンダードになってもおかしくない美しくはかないメロディー。
そんな美しいメロディーを、ただ嘆美に演奏しない福居良さんの凄みがある。
メンバーは前作と同じで、ピアニストは福居良さん、ベースは伝法論さん、ドラムは福居さんの弟の良則さん。

A Letter From Slowboat / 福居良
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福居さんの遺作となってしまった本作。
年を経て落ち着いた?
いや、とんでもない。
若手の育成にも力を注いでいた福居さんが秘蔵っ子ともいえるメンバーと共に、今の札幌ジャズの熱さを世に問うたような力のこもった作品。
ジャズ批評のマイベスト執筆前に知っていたら、間違いなく2015年のマイベストの5枚に入れていた1枚。
福居さんの演奏を一節一節を噛み締めて聴きたいアルバム。
福居良さんの作品、演奏は好きで、特に1976年に発売された「Scenery」や1977年に発売された「Mellow Dream」は入手困難で伝説的な作品となり、数年前の昭和日本人ジャズ復古のブームで再発され、若いジャズファンの間でも絶大な支持をされました。
私もその再発盤で福居さんのことを知り、「Scenery」と「Mellow Dream」はそれはもう何度も、何度も繰り返し聴きまくりましたし、今でもiPodに入れて通勤途中に聴いています。
その情熱溢れる演奏は、熱くて、激しくて、聴けば聴くほど福居さんの演奏を生で聴きたい!という衝動に駆られるようになりました。
そんな中、2014年の11月に仕事で札幌に1泊する機会があり、福居さんのお店にお邪魔する機会が出来ました。

お邪魔すると、ちょうど福居さんのトリオによるライブの日で、2ndステージから演奏を聴くことが出来ました。
ライブ終了後、福居さんとお話をさせていただき、福居さん作曲の作品「メロウ・ドリーム」のあの切なくどこまでも透明に展開していくメロディーが大好きだと言うことを伝えると、照れながら「最近はリクエストが無いと敢えて弾かないから、久しぶりだなぁ」と仰いながら「メロウ・ドリーム」を一節弾いてくださったのが未だに忘れられません。
「そうだ、今度、東京でライブをやるから是非来てよ」とチラシを渡され、行く気満々だったのですが見事に仕事がかぶってしまい、伺うことが出来ませんでした。
その後、札幌での仕事も無いまま1年が過ぎ、数日前、福居さんの新作が2015年に発売されていたことを知ってすぐに購入し、この連休で何度も聴きながら「また福居さんのお店でライブを聴きたいなぁ」と思っていていたところにこの訃報が飛び込んできました。
無念でなりません。
もっとも、一番無念なのは福居さんとご家族の皆さんだと思います。
手塩にかけた若手ジャズメンと、もっといろいろな場所で演奏をしたかったに違いありません。
福居さんの遺作となった作品を聴きながら、心よりご冥福をお祈り致します。

Scenary / 福居良
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技術的に凄まじいわけでも、新しい事をしているわけでも無い福居さんのデビューアルバム。
1976年発売と言うことで、私が生まれる1年前。
その時、北海道でこんなにも熱く、激しいトリオが居たなんて。
ピアニストは福居良さん、ベースは伝法論さん、ドラムは福居さんの弟の良則さん。
もう、このレコーディングメンバーはどなたもこの世にいない。それが信じられない。

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デビュー作の翌年、私が生まれた1977年に発売された2ndアルバム。
このアルバムの中の「Mellow Dream」は時代を超えた日本人作曲のジャズスタンダードになってもおかしくない美しくはかないメロディー。
そんな美しいメロディーを、ただ嘆美に演奏しない福居良さんの凄みがある。
メンバーは前作と同じで、ピアニストは福居良さん、ベースは伝法論さん、ドラムは福居さんの弟の良則さん。

A Letter From Slowboat / 福居良
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福居さんの遺作となってしまった本作。
年を経て落ち着いた?
いや、とんでもない。
若手の育成にも力を注いでいた福居さんが秘蔵っ子ともいえるメンバーと共に、今の札幌ジャズの熱さを世に問うたような力のこもった作品。
ジャズ批評のマイベスト執筆前に知っていたら、間違いなく2015年のマイベストの5枚に入れていた1枚。
福居さんの演奏を一節一節を噛み締めて聴きたいアルバム。