TW-S9のUSBケーブルを変えてみた | UNTITLED

TW-S9のUSBケーブルを変えてみた

音楽を再生するたびに「ほぉ~っ!」と感心させられるOlasonicのUSBスピーカー「TW-S9」なのですが、感心するたびに「なにかもう一工夫してさらに音を良く出来ないか・・・」と考えてしまうわけです。


足回りに関しては既に御影石のインシュレータを敷いて対策をしているので・・・次はやはり、ケーブルか・・・?




・・・と、いうわけで、今回、こいつを買ってTW-S9付属品のUSBケーブルを聴き比べをしてみることに致しました。

TW-SのUSBケーブルを変えてみた1

オーディオファンなら知っている人も多いケーブルメーカー「AudioQuest」のCARBON USB2.0 A→B(1.5m)です。
約1.5万円で購入できますが、TW-S9との価格差を考えるとちょっと割高かな?(それにしても、先日買った外付けの4TBのHDDとほぼ同額って・・・)

このケーブルの特徴は、導線に5%厚のシルバーコーティングを施した長粒状銅(LGC)を使用し、カーボン合成繊維を使用した3層ノイズ消散システムにより、ノイズを信号グランドにつながる層に到達する前にこのエネルギーの大部分が吸収および反射する・・・というもの。


ちなみにケーブル本体はこんな感じ。
TW-SのUSBケーブルを変えてみた2

コネクタカバーがプラスチック製なのがちょっと残念ですが(通電による発振を抑えるならやはりメタルカバー?)、これだけ蘊蓄の詰まったケーブルなのだから(笑)、おまけで付いているケーブルとは異なる音を聴かせてくれるに違いありません。多分。


付属品のケーブルとAudioQuestのCarbonを並べるとこんな感じ。
TW-SのUSBケーブルを変えてみた3

存在感が圧倒的に違うのが良い。

ただ、Carbonの方はケーブルがやや硬く取り回しがし辛いので、配線にはちょっと注意が必要かも。




さて、まずは既存の付属品ケーブルを繋いでTW-S9でいろいろと聴いた後、すぐにケーブルをAudioQuestのCarbonに繋ぎ替えます。


で、色々と聴き比べてみました。



まずはコチラ。


The Magic Hour / Wynton Marsalis
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ジャズトランペッターのWynton Marsalisの2004年の作品で、1曲目の「Feeling Of Jazz」のウッドベース、スネアドラムのリムをたたく音、そしてヴォーカルと、聴き所が沢山あり作品としてもバラエティに富んで楽しい作品なので、オーディオチェックの時には良く聴いています。

で、肝心の付属品ケーブルとCarbonの差は・・・というと、まず、出だしのベースの低音の解像度がグッと高くなりました。
そしてさらに、ドラムのリムを叩く音もシンバルを叩く音も、音の伸びが非常にスムーズになり、特にシンバルに関してはボリュームを上げても「うるさい!」と感じることは無くなりました。
ただ、このCDのボーカルに関しては、少し大人しくなってさらにステージが少し奥に下がった感じがします。
なるほど、この1枚を以てしてもUSBケーブルで音が大きく変わることが分かりました。



というわけで、楽しくなって次のCDへ。

Torbjorn Zetterberg Hot Five
Hot Five / Torbjörn Zetterberg
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こいつの3曲目、「Familyfarm Blues」のドス黒く暴れまくるベース、バリトンサックスをボリュームを上げて聴いたときの圧倒される感じが最高。
この曲はボリュームを上げると、下手なシステムでは五月蠅くなるし爆音に細かな音が埋もれるしろくな事が無いのですが、まず、TW-S9は付属品のケーブルでもこの曲をそれなりにしっかりと聴かせてくれます。
これがCarbonにケーブルを変更すると、解像度が上がったため、付属品ケーブルでは埋もれがちになっていたピアノやシンバルの細かいニュアンスまでちゃんと浮き上がってきました。
そしてなにより、ボリュームを上げても不要な刺々しさが無くなり、音圧の持つ説得力だけがしっかりと感じられ、近所迷惑を考えなければもっとボリュームを上げて聴きたいくらいです。(上げ過ぎるとスピーカーが傷みそうですが)



お次はクラシック。


マーラー 交響曲8番「千人の交響曲」 / ゲルギエフ指揮・ロンドン交響楽団
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この楽曲は壮大で、独唱も有り合唱も有り、とにかく細かく緻密に音像を描けないシステムでは音が団子になって全然音楽にのめり込めなくなってしまいます。
ケーブルを変える前までは、確かに、いい音で、しっかりとステージを表現していました。
しかし、ケーブルを変えてみたら付属品ケーブルでは描き切れていなかったステージの奥行き、コーラス一人一人の声の粒立ちに気付きます。
特に最後のトラックが再生されると・・・静寂の中コーラスだけがステージの奥で囁くように歌う出だしで、改めてこのスピーカーの真価を実感できました。

いやはや、これはもう、付属品ケーブルには戻れません。





そうなってくると・・・今度は左右のTW-S9を繋いでいるステレオミニプラグケーブルも交換したくなってきました。
なにせ、こちらはアナログケーブルなので寄り音質に影響が有るのでは無いか・・・と・・・。


というわけで、後日、ステレオミニプラグケーブルを交換して視聴録をUP致します!