篠笛奏者こと 『龍の目醒め』 | UNTITLED

篠笛奏者こと 『龍の目醒め』

2月10日に吉祥寺MEGで開催された『第6回女子オーディオイベント』では多くのお客様においで頂き本当にありがとうございました。



で、イベント当日もOlasonicTW-S5やナノコンポで駆動したAvantgardeのDuoでかけたのですが、神楽の篠笛奏者ことさんのCD『龍の目醒め』、最近毎日のように聴いています。



龍の目醒め / こと
Amazonでの購入はコチラ
HMVでの購入はコチラ


最初、このCDを出したレコード会社の人に勧められるままに聴いてみたのですが、篠笛の音色の青空を突き抜けるような澄んだ音色に驚き、ハマってしまいました。

もしこのCDがドップリと神楽の世界観だったら・・・ちょっと引いていたかも知れませんが、全般的に楽器構成や曲調はポップス寄りなので、「さぁ、神楽を聴け!篠笛を聴け!」という感じではなく、若い人でも神楽に馴染みのない人でもスッと音楽に入っていける作品ではないかと思います。


現在、我が家のメインシステムはプリアンプの修理中なのでこのCDをじっくりと聴けていないのが残念なのですが、2ndシステムやOlasonicのTW-S5ではたっぷりと聴いています。

やはり1曲目の「Awakening of the Dragon」のメロディーが好きですねぇ。
この手の作品って、ややもすると環境音楽のようなイージーリスニングのような作品になってしまいがちですが、適度な緊張感のあることさんの演奏がそういった印象を払拭して作品としての完成度をグッと上げています。
中国~インドの様な、オリエンタルな雰囲気のメロディーが多いのですが、やはり日本人ならではの節回しが随所に出てきます。この雰囲気って、老若男女問わずに好きなんじゃないでしょうか?

4曲目の「Blue Dragon」ではことさんの湿度の高いスローなソロから始まりますが、しばらくすると三味線が加わり、いよいよ和を感じる展開に。
サビでは切ないような、狂おしいようなメロディーにキュンとしてしまいます。


女子オーディオのイベントでは、持参してくれた篠笛で楽器の解説付きで生演奏を聴かせてくれました。
ジャズがかかっていないと機嫌が悪くなるMEGオーナーの寺島さんもことさんの演奏後、満面の笑みで喝采を送っていましたが、いやはや、素晴らしかった。


なんだかこの作品を聴き、ああやって間近に生の篠笛の音色を聴くと、ことさんの本業、神楽の演奏もじっくりと聴いてみたくなります。

26日に文京区のシビックホール(小ホール)でコンサートがあるようですが、そこでことさんが所属している「苅屋形神楽団」の皆さんも登場されるそうなので、当日は仕事が押さない事を祈りつつ、行ってきたいと思っています。