東京インターナショナルオーディオショウ2011 に 行ってきました
11月3日、有楽町の東京国際フォーラムで開催されている『東京インターナショナルオーディオショウ2011』に行ってきました。
毎年恒例のハイエンドオーディオが一堂に会するオーディオマニア垂涎のイベント。
お店でもなかなか聴くことの出来ないウルトラハイエンドな機器を聴けるので、毎年このイベントが来るのを待っているマニアは少なくないはず。
まぁ、各会議室への人の出入りが多かったり、それぞれ個室で鳴らしてはいるけれどオーディオ用にチューニングされた部屋ではなかったり(だって会議室だもの)と、じっくり最高の環境で・・・というわけにはいきませんが、高級な機器を買おうと思っている人には非常に参考になります。
というわけで、早速会場をブラブラ。
まず感激したのは・・・・

ナスペックさんのブースです。
ナスペックさんは『女子オーディオ』でも度々ご協力いただいており、写真の内側に写っているMORDANT-SHORTのスピーカー「Performance6」は第2回イベントのリファレンススピーカーとしてお借りしました。
で、今回何に感動したかというと・・・

これです。
darTZeel(ダールジール)のパワーアンプ「NHB-458」です。
金と赤のシックなんだかゴージャスなんだか・・・というたたずまいながら、1だい64kgの重量級パワーアンプで、2台一組1638万円というウルトラハイエンド製品です。
なんだったら郊外の建て売り住宅展示場で土地付きの一戸建てと一緒に並んでいてもおかしくない価格です。
会場では大音量での音楽再生はされていませんでしたが、Joseph Audioのスピーカー「Pearl 2」からずっしりと重い重低音までクリアに再生していました。
このアンプであのスピーカーを聴いてみたいな・・・等と妄想は膨らみますが、いかんせん宝くじが当たっても・・・という金額。
女子オーディオイベントでは絶対に借りられない(女性、間違いなく引きます)アンプなので、今日見られて、聴けて良かった。
お次はタイムロードさんの部屋へ。
タイムロードの社長、黒木さんは女子オーディオの会の理事として立ち上げからご協力いただいており、個人的にはCHORDのDAC64を利用しているので、いつもお世話になっております。

部屋ではちょうどオーディオ評論家の三浦孝仁さんによる講演の最中でした。
会場ではRaidho Acousticのスピーカー「C2.0」が鳴っていました。
これがまた、高域の伸びが綺麗で解像度が高く、低音もユニットのサイズに似合わない伸び。
なかなかのスピーカーと見た。
でも、なんだかもう一つデザインに魅力が欲しいかなぁ・・・とか。
で、タイムロードさんのブースに来たらやっぱり気になるのが、コレ。

DAC64の進化形「QBD76 HD」。
71万4000円かぁ・・・
今使ってるDAC64を下取りに出しても・・・・(笑)
・・・それよりも我が家はアンプの買い換えの方が先かな?
で、個人的に今回のイベントで一番のニュースはコレかな。

ステラヴォックスさんのブースで発見したVIVID audioの「G3 GIYA」。
数年前、このイベントでG1 GIYAを聴いて度肝を抜かれ、それ以来「いつか絶対に買いたいスピーカー」の第一位に輝き続けていますが、その新しい兄弟機がこの「G3 GIYA」です。
G1 GIYAに比べるとかなり小振りでずんぐりむっくりとした印象のG3 GIYA。
このサイズだったら我が家にもすんなりと導入できる(金さえあれば)んだろうなぁ・・・
でも、G2 GIYAを聴いた時、G1 GIYAとは全く別物だったのでちょっとガッカリした記憶が・・・
やっぱりG1 GIYAを狙っていくか!?
ちなみにタイミングが全く合わずにG3 GIYAは聴くことが出来ませんでした。
今回唯一の心残り。
お次は、毎年一番大きな会場(ホール)で展示をしているAXISSさんのブース。

威風堂々たるWilson Audioのハイエンドスピーカー「MAXX Series3」。
この広~いホールをものともしない見事な鳴りっぷり。
本当はオーディオ的に色々チューニングをした部屋で鳴らした方が、Wilson Audioらしい分解能の高さを堪能できるんでしょうが、やはりこういうホールではちょっとブーミーになっちゃうよなぁ。
以前勤めていた会社にWilson Audioの「X-1 Grand Slamm」があったので、色々ならしてみた事があるんですが、Wilson Audioの音って、やっぱり一つの音の到達点だよなぁ・・・という印象があります。
なので、本当は最適化されたリスニングルームで、じっくりとWilson Audioのリファレンススピーカー「Alexandria X-2」を聴いてみたいところです。
それにしてもWilson Audioって、様々な代理店を渡り歩いているイメージがあるんだけど、やはりハイエンド過ぎるからなんでしょうか?
で、そんなAXISSさんのブースに気になる商品が・・・

B.M.Cという初お目見えのニューカマーブランドのステレオパワーアンプ「BMC AMP S1」です。
見て下さい、この中央の自動車のタコメーターのようなメーター。男子は好きなはず(笑)。
価格も馬鹿みたいに高くないし・・・
音は聴いていないけれど、これ、興味津々です。
で、アッカさんのブース。

YGアコースティックスの「AnatIII Professional」が素晴らしい音で鳴っておりました。
箱鳴り感やエンクロージャ内のモワつきを一切感じず、一点の曇りのない美音でした。
ブース内にはお客さんが結構たくさんいたのに定位が素晴らしく、オーケストラの各楽器が団子にならずに綺麗に分離して聞こえます。
出来ればもう少し大きなボリュームでクラシックやジャズを聴いてみたかったなぁ。
で、同じく良い音で鳴っていたのが、ノアさんのブース。

Sonus faberのリファレンススピーカー「The Sonus faber」です。
ペアで2100万円と、これもまた・・・家ですか?という価格な訳ですが、コレも良い音してました。
こういうイベントでは超大型の超高級機って、なかなか巧く鳴っていないことが多いんですが、このThe Sonus faberは良い音でした。
さすがこのサイズという感じのステージの広さと奥行きの深さ、バイオリンのゾリッとした艶めかしい弦の擦れる音がリアルでちょっとビックリしました。
このブースでも、もっと大きなボリュームでジャズを聴いてみたかった。
で、見た目で圧巻だったのがマッキントッシュさんのブースです。

マッキントッシュ製品が勢揃いした室内は「圧巻」の一言。
見て下さいよ、この一面が黒と緑と青の景色。
もう、『女子オーディオ』ならぬ『男子オーディオ』の最右翼みたいな景色じゃありませんか。
ウチにもマッキントッシュのプリアンプが居ますが、なんかこう、良いんですよ、見た目が。
ちなみに、会場を見て回っていたら、吉祥寺MEGでのお知り合い、神代さんにお会いしたので一緒に回っておりましたが、午後3時からユキムさんのブースでピーター・バラカンさんのトークショーがあるのでお別れしてユキムブースへ。
もう・・・黒山の人だかりでブース内に入れないほどでした。
やむを得ずブースに体を半分だけ入れた状態でトークを聴いておりましたが、もう、前が全く見えないのでなんだかなぁ・・・という感じに。
まぁ、トークショー前のピーター・バラカンさんにお会いしたから良いか・・・
で、ピーター・バラカンさんのトークショーの後、ガラス棟6階のエソテリックさんのブースへ。

さっき神代さんと来たときにはTANNOYの「KINGDOM ROYAL」が鳴っていたのだけれど、今度はavantgardeの「primo Ω G2」が鳴っておりました。
先ほどよりも空いていたので部屋に入ってprimoの音を聴いていると・・・あれ?メグの会の名誉会長の和田さんの姿が・・・
このイベントで和田さんとお会いしたのは初めてかも。
などと思っていると、背中をポンポンと叩かれました。
振り返ってみると・・・寺島靖国さんでした。
どうやら「メグ・ジャズ・オーディオ愛好会」副会長の吉田さんと一緒に回っていたらしい。
寺島さんはavantgardeのスピーカーが鳴っているので嬉々として視聴モードに。

延々とクラシックが流れる室内。
「う~ん、やっぱりジャズをねぇ、聴きたいよねぇ。」とボヤく寺島さん。
すると、ジャズの名曲『TAKE FIVE』(アーティスト不明)がかかりました。
その瞬間、身を乗り出して・・・どころか、空いた前の方の席に移ってじっくりと聴き始めます。
バッシン!ドッシン!と響くシンバルやバスドラムに笑顔の寺島さん。
そうかぁ、そういえば、今鳴っているavantgardeの「primo」、当初寺島さんが本気で導入を検討していたスピーカーでした。
最終的にはサイズがネックになり、「mezzo Ω G2」を導入した経緯がありました。
「primo」確かに凄い音で鳴っていたけれど、個人的にはもう少し沈み込みつつ締まった低音が良いなぁ・・・と、思った次第。
で、寺島さんがあまりに熱心に、クラシックであろうが何であろうがかぶりつきで聴き入っていたので、部屋の外に出てTwitterのチェックをしていたところ、オーディオファブの古屋さんの姿が。
Esoteric部屋の前で古屋さんとお喋りしていると、今度はオーディオ評論家で女子オーディオの会会長の林正儀さんが。
どうやらMJ誌の取材で各社を回っているらしい。
林さんに寺島さんがEsoteric部屋の中に居ることを伝え、寺島さんの元に誘導。
話しながら再びじっくりと「primo」の音に聴き入る二人。
しばらくして、林さんとEsotericの大間知さんが部屋から出てきて取材開始。
そのちょっと後にようやく寺島さんも部屋から出てきました。
「いやぁ、良い音してたねぇ。素晴らしかった。まぁ、ほとんどジャズかからなかったけどさぁ。」
満足げな寺島さん。
「思わずねぇ、P-02とD-02を買っちゃったよ。」
・・・えっ!?
・・・・・・えぇっ!?
147万円 × 2 ですよっ!?
「そうなんだけどさぁ、この音を出すには片一方じゃダメだって言うからさぁ。ハッハッハ。」
て、寺島さん、なんかイベント毎に何か大きな買い物してませんか?
「そうなんだよねぇ。実は今日、この間買ったNuForceのプレイヤーとアンプが届いてねぇ。未だ開けてないんだけどさぁ。アッハッハッハ。」
なんか買い過ぎじゃないですか??
「前にね、OCTAVEのJubileeをねぇ、買う覚悟をしたんだよ。パワーだけで735万でしょう?でもねぇ、結局RE290を買ったんだけど、そうしたらさ、総額で900万くらいの買い物をしようとしてたのが160万くらいで済んだからねぇ、あと700万買えるぞ!ってなっちゃってねぇ(笑)」
いやいや、おかしいですって!(笑)
そんな話をしていたら林さんの取材もようやく終わりました。
「さっきフューレンコーディネートに顔を出したら田中さんが居なくてねぇ。」という寺島さんに、「いやいや、必ずブースにいますよ。僕、さっき会ったから。」と、林さんの提案でフューレンコーディネートのブースに行ってみることに。
そんなわけで林さんと寺島さんとオイラでフューレンコーディネートさんのブースへ移動。
古屋さんと吉田さんとはここでお別れです。

フューレンコーディネートさんのブースに行くと・・・いらっしゃいました。社長の田中さん。
田中さんも『女子オーディオ』の立ち上げから熱心にご協力いただいている中心人物の一人。
ブースでは最初はPIEGAの「CL 120X」が鳴っていたのですが、途中でオイラが聴きたかったALBEDOの「HL 2.2」を聴くことが出来ました。
このシュッとして後方に傾いたフォルム、色合い、モニュメントのようで秀逸なデザインです。
さすがイタリアのデザインです。
ただ、このスピーカーから低音が出るのか?と心配でしたが・・・・いやはや、締まった低音がしっかりと出ています。
ジャズではシンバルの炸裂音の解像度も素晴らしく、高出力のパワーアンプと組み合わせてベースとドラムがしっかりと入っているジャズを大音量で聴いてみたいなぁ・・・
このスピーカー、惚れました。
ちなみに、参考出展されていたのは上記ALBEDOのフラグシップ機「HL 3.4」でした。

残念ながら聴くことは出来なかったけれど、このサイズだったらより豊かな低音が出そう。
「HL 2.2」のようなスタイリッシュさはないけれど、オーディオ的にはやはりコチラの方が良いのかなぁ。
寺島さんと林さんはお喋りをしながらもHL 2.2に聴き入っていたので、オイラはブース内をウロウロしながら各商品を眺めていると、田中さんから「今度の女子オーディオ、こういうのなんか良いかな、と思ってるんですよ。」と、オススメしていただいたのがコレ↓

AUDEL社のプリメインアンプとスピーカーのセット。
聴いていないから未だ何とも言えないけれど、結構しっかりとした作りで良い音しそう。
白木の暖かいフォルムも良い感じ。これもイタリアデザインか。
是非、女子オーディオで使ってみたいセットです。
で、気になっていた正体不明のスピーカーが・・・・

これも上記のAUDEL社製のスピーカーで、男の子と女の子バージョンがあります。
メーカーのHPで確認したところ、「Fred & Ginger」というシリーズのスピーカーらしい。
「これでも結構たっぷりと鳴るんですよ!」と、田中さん。
面白い!
なんかこれも女子オーディオイベントで使ってみたいスピーカーですねぇ。
冗談交じりに作った自作スピーカーのような、本気のメーカースピーカーでこれですよ。
是非聴いてみたい!(笑)
ひとしきり聴き終え、寺島さんも田中さんにご挨拶を終えたところで、会場を後にすることに。
林さんはこの後のパーティーに参加すると言うことで、オイラと寺島さんは二人で軽く食事をしてから帰ることに。
会場から出たところで偶然MEG常連の某氏にお会いしたので、3人で有楽町ガード下の中華料理屋で食事をし、解散となりました。
今年もなかなか見所がありました。
やっぱり今回は・・・「BMC AMP S1」と「G1 GIYA」かなぁ。
両方聴いてないけど(笑)。
それよりも、お金貯めなきゃ・・・
毎年恒例のハイエンドオーディオが一堂に会するオーディオマニア垂涎のイベント。
お店でもなかなか聴くことの出来ないウルトラハイエンドな機器を聴けるので、毎年このイベントが来るのを待っているマニアは少なくないはず。
まぁ、各会議室への人の出入りが多かったり、それぞれ個室で鳴らしてはいるけれどオーディオ用にチューニングされた部屋ではなかったり(だって会議室だもの)と、じっくり最高の環境で・・・というわけにはいきませんが、高級な機器を買おうと思っている人には非常に参考になります。
というわけで、早速会場をブラブラ。
まず感激したのは・・・・

ナスペックさんのブースです。
ナスペックさんは『女子オーディオ』でも度々ご協力いただいており、写真の内側に写っているMORDANT-SHORTのスピーカー「Performance6」は第2回イベントのリファレンススピーカーとしてお借りしました。
で、今回何に感動したかというと・・・

これです。
darTZeel(ダールジール)のパワーアンプ「NHB-458」です。
金と赤のシックなんだかゴージャスなんだか・・・というたたずまいながら、1だい64kgの重量級パワーアンプで、2台一組1638万円というウルトラハイエンド製品です。
なんだったら郊外の建て売り住宅展示場で土地付きの一戸建てと一緒に並んでいてもおかしくない価格です。
会場では大音量での音楽再生はされていませんでしたが、Joseph Audioのスピーカー「Pearl 2」からずっしりと重い重低音までクリアに再生していました。
このアンプであのスピーカーを聴いてみたいな・・・等と妄想は膨らみますが、いかんせん宝くじが当たっても・・・という金額。
女子オーディオイベントでは絶対に借りられない(女性、間違いなく引きます)アンプなので、今日見られて、聴けて良かった。
お次はタイムロードさんの部屋へ。
タイムロードの社長、黒木さんは女子オーディオの会の理事として立ち上げからご協力いただいており、個人的にはCHORDのDAC64を利用しているので、いつもお世話になっております。

部屋ではちょうどオーディオ評論家の三浦孝仁さんによる講演の最中でした。
会場ではRaidho Acousticのスピーカー「C2.0」が鳴っていました。
これがまた、高域の伸びが綺麗で解像度が高く、低音もユニットのサイズに似合わない伸び。
なかなかのスピーカーと見た。
でも、なんだかもう一つデザインに魅力が欲しいかなぁ・・・とか。
で、タイムロードさんのブースに来たらやっぱり気になるのが、コレ。

DAC64の進化形「QBD76 HD」。
71万4000円かぁ・・・
今使ってるDAC64を下取りに出しても・・・・(笑)
・・・それよりも我が家はアンプの買い換えの方が先かな?
で、個人的に今回のイベントで一番のニュースはコレかな。

ステラヴォックスさんのブースで発見したVIVID audioの「G3 GIYA」。
数年前、このイベントでG1 GIYAを聴いて度肝を抜かれ、それ以来「いつか絶対に買いたいスピーカー」の第一位に輝き続けていますが、その新しい兄弟機がこの「G3 GIYA」です。
G1 GIYAに比べるとかなり小振りでずんぐりむっくりとした印象のG3 GIYA。
このサイズだったら我が家にもすんなりと導入できる(金さえあれば)んだろうなぁ・・・
でも、G2 GIYAを聴いた時、G1 GIYAとは全く別物だったのでちょっとガッカリした記憶が・・・
やっぱりG1 GIYAを狙っていくか!?
ちなみにタイミングが全く合わずにG3 GIYAは聴くことが出来ませんでした。
今回唯一の心残り。
お次は、毎年一番大きな会場(ホール)で展示をしているAXISSさんのブース。

威風堂々たるWilson Audioのハイエンドスピーカー「MAXX Series3」。
この広~いホールをものともしない見事な鳴りっぷり。
本当はオーディオ的に色々チューニングをした部屋で鳴らした方が、Wilson Audioらしい分解能の高さを堪能できるんでしょうが、やはりこういうホールではちょっとブーミーになっちゃうよなぁ。
以前勤めていた会社にWilson Audioの「X-1 Grand Slamm」があったので、色々ならしてみた事があるんですが、Wilson Audioの音って、やっぱり一つの音の到達点だよなぁ・・・という印象があります。
なので、本当は最適化されたリスニングルームで、じっくりとWilson Audioのリファレンススピーカー「Alexandria X-2」を聴いてみたいところです。
それにしてもWilson Audioって、様々な代理店を渡り歩いているイメージがあるんだけど、やはりハイエンド過ぎるからなんでしょうか?
で、そんなAXISSさんのブースに気になる商品が・・・

B.M.Cという初お目見えのニューカマーブランドのステレオパワーアンプ「BMC AMP S1」です。
見て下さい、この中央の自動車のタコメーターのようなメーター。男子は好きなはず(笑)。
価格も馬鹿みたいに高くないし・・・
音は聴いていないけれど、これ、興味津々です。
で、アッカさんのブース。

YGアコースティックスの「AnatIII Professional」が素晴らしい音で鳴っておりました。
箱鳴り感やエンクロージャ内のモワつきを一切感じず、一点の曇りのない美音でした。
ブース内にはお客さんが結構たくさんいたのに定位が素晴らしく、オーケストラの各楽器が団子にならずに綺麗に分離して聞こえます。
出来ればもう少し大きなボリュームでクラシックやジャズを聴いてみたかったなぁ。
で、同じく良い音で鳴っていたのが、ノアさんのブース。

Sonus faberのリファレンススピーカー「The Sonus faber」です。
ペアで2100万円と、これもまた・・・家ですか?という価格な訳ですが、コレも良い音してました。
こういうイベントでは超大型の超高級機って、なかなか巧く鳴っていないことが多いんですが、このThe Sonus faberは良い音でした。
さすがこのサイズという感じのステージの広さと奥行きの深さ、バイオリンのゾリッとした艶めかしい弦の擦れる音がリアルでちょっとビックリしました。
このブースでも、もっと大きなボリュームでジャズを聴いてみたかった。
で、見た目で圧巻だったのがマッキントッシュさんのブースです。

マッキントッシュ製品が勢揃いした室内は「圧巻」の一言。
見て下さいよ、この一面が黒と緑と青の景色。
もう、『女子オーディオ』ならぬ『男子オーディオ』の最右翼みたいな景色じゃありませんか。
ウチにもマッキントッシュのプリアンプが居ますが、なんかこう、良いんですよ、見た目が。
ちなみに、会場を見て回っていたら、吉祥寺MEGでのお知り合い、神代さんにお会いしたので一緒に回っておりましたが、午後3時からユキムさんのブースでピーター・バラカンさんのトークショーがあるのでお別れしてユキムブースへ。
もう・・・黒山の人だかりでブース内に入れないほどでした。
やむを得ずブースに体を半分だけ入れた状態でトークを聴いておりましたが、もう、前が全く見えないのでなんだかなぁ・・・という感じに。
まぁ、トークショー前のピーター・バラカンさんにお会いしたから良いか・・・
で、ピーター・バラカンさんのトークショーの後、ガラス棟6階のエソテリックさんのブースへ。

さっき神代さんと来たときにはTANNOYの「KINGDOM ROYAL」が鳴っていたのだけれど、今度はavantgardeの「primo Ω G2」が鳴っておりました。
先ほどよりも空いていたので部屋に入ってprimoの音を聴いていると・・・あれ?メグの会の名誉会長の和田さんの姿が・・・
このイベントで和田さんとお会いしたのは初めてかも。
などと思っていると、背中をポンポンと叩かれました。
振り返ってみると・・・寺島靖国さんでした。
どうやら「メグ・ジャズ・オーディオ愛好会」副会長の吉田さんと一緒に回っていたらしい。
寺島さんはavantgardeのスピーカーが鳴っているので嬉々として視聴モードに。

延々とクラシックが流れる室内。
「う~ん、やっぱりジャズをねぇ、聴きたいよねぇ。」とボヤく寺島さん。
すると、ジャズの名曲『TAKE FIVE』(アーティスト不明)がかかりました。
その瞬間、身を乗り出して・・・どころか、空いた前の方の席に移ってじっくりと聴き始めます。
バッシン!ドッシン!と響くシンバルやバスドラムに笑顔の寺島さん。
そうかぁ、そういえば、今鳴っているavantgardeの「primo」、当初寺島さんが本気で導入を検討していたスピーカーでした。
最終的にはサイズがネックになり、「mezzo Ω G2」を導入した経緯がありました。
「primo」確かに凄い音で鳴っていたけれど、個人的にはもう少し沈み込みつつ締まった低音が良いなぁ・・・と、思った次第。
で、寺島さんがあまりに熱心に、クラシックであろうが何であろうがかぶりつきで聴き入っていたので、部屋の外に出てTwitterのチェックをしていたところ、オーディオファブの古屋さんの姿が。
Esoteric部屋の前で古屋さんとお喋りしていると、今度はオーディオ評論家で女子オーディオの会会長の林正儀さんが。
どうやらMJ誌の取材で各社を回っているらしい。
林さんに寺島さんがEsoteric部屋の中に居ることを伝え、寺島さんの元に誘導。
話しながら再びじっくりと「primo」の音に聴き入る二人。
しばらくして、林さんとEsotericの大間知さんが部屋から出てきて取材開始。
そのちょっと後にようやく寺島さんも部屋から出てきました。
「いやぁ、良い音してたねぇ。素晴らしかった。まぁ、ほとんどジャズかからなかったけどさぁ。」
満足げな寺島さん。
「思わずねぇ、P-02とD-02を買っちゃったよ。」
・・・えっ!?
・・・・・・えぇっ!?
147万円 × 2 ですよっ!?
「そうなんだけどさぁ、この音を出すには片一方じゃダメだって言うからさぁ。ハッハッハ。」
て、寺島さん、なんかイベント毎に何か大きな買い物してませんか?
「そうなんだよねぇ。実は今日、この間買ったNuForceのプレイヤーとアンプが届いてねぇ。未だ開けてないんだけどさぁ。アッハッハッハ。」
なんか買い過ぎじゃないですか??
「前にね、OCTAVEのJubileeをねぇ、買う覚悟をしたんだよ。パワーだけで735万でしょう?でもねぇ、結局RE290を買ったんだけど、そうしたらさ、総額で900万くらいの買い物をしようとしてたのが160万くらいで済んだからねぇ、あと700万買えるぞ!ってなっちゃってねぇ(笑)」
いやいや、おかしいですって!(笑)
そんな話をしていたら林さんの取材もようやく終わりました。
「さっきフューレンコーディネートに顔を出したら田中さんが居なくてねぇ。」という寺島さんに、「いやいや、必ずブースにいますよ。僕、さっき会ったから。」と、林さんの提案でフューレンコーディネートのブースに行ってみることに。
そんなわけで林さんと寺島さんとオイラでフューレンコーディネートさんのブースへ移動。
古屋さんと吉田さんとはここでお別れです。

フューレンコーディネートさんのブースに行くと・・・いらっしゃいました。社長の田中さん。
田中さんも『女子オーディオ』の立ち上げから熱心にご協力いただいている中心人物の一人。
ブースでは最初はPIEGAの「CL 120X」が鳴っていたのですが、途中でオイラが聴きたかったALBEDOの「HL 2.2」を聴くことが出来ました。
このシュッとして後方に傾いたフォルム、色合い、モニュメントのようで秀逸なデザインです。
さすがイタリアのデザインです。
ただ、このスピーカーから低音が出るのか?と心配でしたが・・・・いやはや、締まった低音がしっかりと出ています。
ジャズではシンバルの炸裂音の解像度も素晴らしく、高出力のパワーアンプと組み合わせてベースとドラムがしっかりと入っているジャズを大音量で聴いてみたいなぁ・・・
このスピーカー、惚れました。
ちなみに、参考出展されていたのは上記ALBEDOのフラグシップ機「HL 3.4」でした。

残念ながら聴くことは出来なかったけれど、このサイズだったらより豊かな低音が出そう。
「HL 2.2」のようなスタイリッシュさはないけれど、オーディオ的にはやはりコチラの方が良いのかなぁ。
寺島さんと林さんはお喋りをしながらもHL 2.2に聴き入っていたので、オイラはブース内をウロウロしながら各商品を眺めていると、田中さんから「今度の女子オーディオ、こういうのなんか良いかな、と思ってるんですよ。」と、オススメしていただいたのがコレ↓

AUDEL社のプリメインアンプとスピーカーのセット。
聴いていないから未だ何とも言えないけれど、結構しっかりとした作りで良い音しそう。
白木の暖かいフォルムも良い感じ。これもイタリアデザインか。
是非、女子オーディオで使ってみたいセットです。
で、気になっていた正体不明のスピーカーが・・・・

これも上記のAUDEL社製のスピーカーで、男の子と女の子バージョンがあります。
メーカーのHPで確認したところ、「Fred & Ginger」というシリーズのスピーカーらしい。
「これでも結構たっぷりと鳴るんですよ!」と、田中さん。
面白い!
なんかこれも女子オーディオイベントで使ってみたいスピーカーですねぇ。
冗談交じりに作った自作スピーカーのような、本気のメーカースピーカーでこれですよ。
是非聴いてみたい!(笑)
ひとしきり聴き終え、寺島さんも田中さんにご挨拶を終えたところで、会場を後にすることに。
林さんはこの後のパーティーに参加すると言うことで、オイラと寺島さんは二人で軽く食事をしてから帰ることに。
会場から出たところで偶然MEG常連の某氏にお会いしたので、3人で有楽町ガード下の中華料理屋で食事をし、解散となりました。
今年もなかなか見所がありました。
やっぱり今回は・・・「BMC AMP S1」と「G1 GIYA」かなぁ。
両方聴いてないけど(笑)。
それよりも、お金貯めなきゃ・・・