熟女ジャズ | UNTITLED

熟女ジャズ

やっぱり、男の心情としては若くて美人or可愛い女性の演奏や歌声を聴きたい!


でも、今回はちょっと趣向を変えて、ベテランの大物女性歌手のCDを聴いてみました。

どういう心境の変化かというと、先日のジャズドラマー松尾明さんの結婚式でマーサ三宅さんの歌を聴いたときに感じた凄味。これをもう一度、ゆっくりと聴いてみようじゃないか・・・ということで、以下のCDをヒアリングです。


iconicon
Martha -なんて静かなんだろう- / マーサ三宅
disk unionでの購入はコチラ
HMVでの購入はコチラicon
Amazonでの購入はコチラ



紫綬褒章や旭日小綬章を受賞している日本ジャズボーカル界の大御所中の大御所、マーサ三宅さんの最新作。

音楽監督&ピアノを二村希一さんが、プロデューサーを松尾明さんが務めていたりして、非常に親近感の沸く作品だったりもします。

メンバーは、

  マーサ三宅(Vo)
   高尾幸宏(B)
   安藤信二(Ds)
   中牟礼貞則(G)
   板垣誠(Vib)
   高橋康廣(Ts&Fl)

これまた重量級だ。



さっそくCDを聴いてみると・・・・



確かに!

  なんて静かなんだろう!


1曲目の『I've Got A Crush On You』は二村さんの静かな語り口のピアノから始まり、そのままマーサさんの歌が合流してピアノのみでしばらく歌い続けます。

これがまた、静かで、優しく、説得力のある歌声なんですよ・・・。

そこにドラムのブラシとベース、ビブラフォンが合流しても静か。

歌声には若さやキュートさはありませんが、艶っぽさと包容力がたっぷり。

さすが、1950年代からジャズを歌い続けている貫禄。

思わず圧倒されます。


5曲目の『Get Out Of Town』でようやく「静か」から「ホット」な演奏に表情を変えるのですが、曲が変わっても自然体なマーサさんの歌声は全くブレ無いし無理が無い。

さすが歌い続けてきたキャリアは伊達じゃない!


そしてやっぱり、この歌を支えている演奏の安定感もハンパじゃない。




10曲目の『It's A Pity To Say "Good-Night"』の「最後」にはビックリしたけれど(笑)、全13曲、飽きずにたっぷりと酔える圧巻の1枚でした。






「若さ」も良いけど「熟女」も良い!?