2010年11月6日 東京インターナショナルオーディオショウ | UNTITLED

2010年11月6日 東京インターナショナルオーディオショウ

有楽町の東京国際フォーラムで開催されていた東京インターナショナルオーディオショウ2010に行ってきました。



先日のハイエンドショウには行かなかったので、インターナショナルオーディオショウだけは行かなければ・・・ということで、明け方まで仕事をしていた眠い目をこすりながら会場へ。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ01


まずは4階から手当たり次第に回っていくことに。




最初に「おっ!?」と感心したのはナスペックのブースで鳴っていたスピーカー。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ02

MORDAUNT-SHORTというメーカーの「Performance 6 Limited Edition」というスピーカー。

darTZeelのアンプで鳴っていたけれど、残響音がものすごく綺麗で音が団子にならずに、それでいて音と音が見事に溶け合っている。
デザインも横から見ると流線型のカーブがシュッとしていて格好イイ。
値段はペアで84万円。
この音ならコストパフォーマンスは良いと思う。




次に楽しみにしていたのは、ステラヴォックスのブース。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ03

去年はVIVID audioG1 GIYAを聴いて鳥肌が立つほど感動した。
「いつか絶対に買ってやる!」と心に決めた。

で、今回はそのG1 GIYAの弟分に当たるサイズダウン版の「G2 GIYA」を聴いた。

・・・う~ん、G1 GIYAは既存のスピーカーの枠を超越した音に感じたのだけれど、残念ながらG2 GIYAは既存のスピーカーの枠内でイイ音のスピーカーのようだ。
ウチの様な狭いリスニングルームではG2 GIYAの方が遙かに扱いやすいのだろうけれど、断然にG1 GIYAの方が魅力的。
音の広がり、奥行きの深さはG1 GIYA譲りなのだけれど、空気が迫ってくるような迫力がG2 GIYAからは感じられなかった。


残念に感じつつ席を立ち、部屋内で3つに区切られている左端のエリアを見てみると、海外のオーディオイベントの記事や海外のサイトで何度か見たことのあるACAPELLAというドイツのメーカーのスピーカー「VIOLON MK V」。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ04

あれ?ステラヴォックスで扱いが始まるんだ。

残念ながら今後数時間は鳴る様子がないので、今回は聴くのを諦めた。




ステラヴォックスのブースを出た後、渡り廊下でガラス棟からD棟に移動。

今年も出店していましたか・・・質実剛健なアナログアンプを発売しているエイ・アンド・エムのブースへ。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ05

「AIR TIGHT」というブランドでアナログアンプを製造販売しているのだけれど、そのフラグシップアンプ「ATM-2001/2001S」はいつ見ても惚れ惚れします。
1200Wという消費電力もすごいけれど、モノラル8Ω時の338Wという超弩級の出力は圧巻。
今回ブースで聴いた音は、ソース(レコード)の影響もあってノイズが多かったのだけれど、その艶めかしい迫力はさすが・・・と言わざるを得ないでしょう。

夏場なんか冷房ガンガンにしなきゃ使えないだろうな・・・。




次に興味があったのは、D棟5階のユキムのブース。
家でORACLEのCDトランスポート「CD1000」を使っているので、ORACLEの製品を見に行ったのですが・・・

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ06

ブース内ではELACのフラグシップスピーカー「FS 609CE」がORPHEUSのフラグシッププレイヤー「PRIVILEGE」とアンプ「PRIVILEGE Pre」と「PRIVILEGE Mono」で鳴っていた。

う~ん・・・なんだかキラッキラしている。
キラキラし過ぎている。
底抜けに明るすぎて、個人的にはチョット・・・




そして、いつもD棟の主のように存在しているのがアクシスのブース。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ07

最近、やけに意欲的に代理店展開をしているように感じる。
これまで大場商事が扱ってきたWILSON AUDIOの製品もアクシスの取扱いに。(替わりにホワイトルーメンの取扱いはなくなったけれど)
ブース(ホール)でもWILSON AUDIOの「MAXX 3」が朗々と鳴っていた。
WILSON AUDIOのスピーカーはどれも分解能が高くて音の輪郭がハッキリとしている。
MAXX3は大型スピーカーなので音のスケールも大きく、フルオーケストラも余裕で奏でています。
そういえば以前、WILSON AUDIOの「GLAND SLAMM」で色々なCDを聴いたとき、音像が変に巨大化せずに等身大の音が飛び出してくるのでビックリしたのだけれど、MAXX3も反響してしまって音がぼやけてしまいがちな大きなホールでも、しっかりと音の粒を感じさせてくれる音を出していました。

ちなみにアクシスのブースではTransparentのケーブルも各種展示されていたのだけれど、ここ数年来場客をビックリさせていた(色んな意味で)OPUS MMシリーズの展示がなかった。
そろそろ販売を終了するのかな?それとも新製品が発表間近?





再び渡り廊下からガラス棟に戻り、今度は5階へ。

ノアは2つのブースを使用していたけれど、どちらも非常に面白かった。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ08

一つ目のブースではSonus faberのスピーカー「Toy Tower」が鳴っていたのだけれど、素晴らしかった。
フルオーケストラの激しい演奏も破綻無く、しっかりとした解像度で鳴らし切っていたし、重低音もハイスピードで且つ量感に溢れた力強い音で聴かせてくれた。
これでペア29万4000円!?
今回のオーディオショウで一番コストパフォーマンスが高かったように感じた。



そして、その隣のノアブースで鳴っていたのが、同じくSonus faber社のスピーカー「The Sonus faber」。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ09

Sonus faberのフラグシップスピーカーである「The Sonus faber」。
さぞや雄大に、朗々と交響曲が鳴っているのだろう・・・・と思ったら、バイオリン協奏曲がやや小さめの音量で鳴っていた。
「Toy Tower」で大編成を朗々と鳴らし、「The Sonus faber」では大型スピーカーでも大味に鳴らずに細かな音を明晰に、潤いをもって鳴らせるのだ・・・というプレゼンテーションなのか?
しばらく聴いていると、ようやく交響曲を鳴らしてくれた。
うん、ピアニッシモからフォルテシモまで、どこをとっても誤魔化しのない音の粒を明晰に再現してくれる感じ。
さすが。
大型スピーカーでありながら小型スピーカーの美味しさもしっかりと味わえる名スピーカーだ。




その流れでマランツブースに行ったのだけれど・・・

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ10

人が多すぎで、音が人に吸収されてしまっている。
早々に退散。




5階のマランツブースの逆サイドの端っこでは、インターナショナルオーディオショウ初参戦のフォスターフォステクスが、控えめに出展していた。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ11

さすが国内ユニットメーカーの雄。
日本人らしい真面目できめ細やかな音。
ただ、スピーカーのエンクロージャはもう少しデザイン性を重視しても良いんじゃないかな。





で、今回デザインの面で面白かったのがコレ。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ12

なんだか北欧の家具みたいなデザインのスピーカー。
フューレンコーディネートのブースで鳴っていたDavone社の「Davone Ray」。
そうか、Davone社か。デンマークのメーカーだ。
通りで北欧の家具みたいなデザインだと思った。

ちなみに音は・・・・・普通だった。
特筆するような点も見つからず、ただ、これでペア68万2500円というと・・・デザインが気に入って気に入って仕方がない人が金に糸目を付けずに買う・・・という感じ?





大場商事改め太陽インターナショナルのブース。
入るとちょうどオーディオ評論家の三浦孝仁さんが講演中だった。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ13

鳴っていたのはAvalon Acousticsのフラグシップスピーカー「Isis」。
真のフラグシップは「Sentinel」だけれど、最近めっきり見なくなったし、オーディオイベントでも登場しなくなった。(個人的にはSentinelの方が好きなのだけれど)

Avalon Acousticsのスピーカーは低音から高音までの音の繋がりが最高で、Isisは解像度高く、大型スピーカーならではのスケール感で素晴らしい音を聴かせてくれていたのだけれど、こちらも人が多くて・・・2曲程度で退散してしまった。





そしてここ数年、今まで以上にメキメキと存在感を増しているのがEsotericのブース。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ14

ブース内に入るとAvantgarde Acousticの「duo Ω G2」が鳴っていた。
さすが超高能率のAvantgatde、ホーンから放出される音の鮮度が違う。音圧が違う。
でも、せっかくこういう年に1度のイベントなのだから、「trio Ω G2」や「primo Ω G2」、「mezzo Ω G2」などの上位機種を聴きたかったなぁ。




で、去年インターナショナルオーディオショウに来たとき、このEsotericのブースに吉祥寺MEG店主の寺島靖国さんがいたのに気付かず、家に帰って写真整理をしていて居たのを知った・・・ということがあったので、慎重にブース内を見渡すも寺島さんの姿は無かった。


寺島さんも以内のでEsotericのブースを出て7階のブースに行こうかな・・・と思ったら、ちょうど寺島さんがEsotericのブースに来るところだった。

とりあえず寺島さんにご挨拶。

寺島さんは元茅場町オスカー店主の中塚さん達「Avantgarde連盟」と一緒で、ちょうどブースの外にいたEsotericの大間知さんら幹部の方々と挨拶をしながらブースの中へ。

オイラも寺島さんと一緒にEsotericブースへ。


UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ15

近況などを含め密談(?)する大間知さんと寺島さん。

UNTITLED-2010年11月6日オーディオショウ16


寺島さんが来場したからか、寺島レコードからNew Frontier QuintetのCDがかかる。

寺島さん、チョット嬉しそう。



・・・・と、このまま寺島さんと一緒に会場内を回ろうと思っていたところ、ジャズドラマーの松尾明さんから電話。

急遽松尾さんの所に行くことになってしまったので、寺島さんにご挨拶をしてインターナショナルオーディオショウの会場を後にする。



ちょっとバタバタしてしまったけれど、やはりオーディオイベントは面白い。
来年はもっとゆっくりと回りたいな。