猛スピードで母は | UNTITLED

猛スピードで母は

今日、打ち合わせで入ったホテルのラウンジで「アイリッシュコーヒー」を飲んだ。
お酒がダメな私ですが・・・。

先日、ジャズ喫茶MEGの店主、寺島さんとライブの二次会でどんちゃん騒ぎ(?)していたとき、「後藤さんもさ、アルコールを飲めるようにならなきゃダメだよ!チョットは飲めるんだろ?だったら飲めるよ!練習!練習!!」と、どんどんコップにビールが注がれていきました。
「後藤さんもさ、酒が飲めるようになったらモテるようになるよ!アルコールに興味を持ち始めればさ、女への興味が少しは減るだろ!?そうしたらさ、ギラギラしなくなるからモテるよ!」って・・・オイ!そんなに必死ぶっこいてギラギラしながら女探してないですから!!(笑)
でもまぁ、確かにバーに行ってもノンアルコールばかりでは面白くないでしょう。もともとアルコールは弱いけれど味は分かるわけだから、少しは飲めるようになれば、もっと色々なお酒を味わえるようになるかもしれない。
ということで、「アイリッシュコーヒー」を飲んでみた・・・。
なるほど・・・こんな感じなんだ・・・。
とりあえず、1杯は飲めた。
フラフラにもなっていないし、頭痛もない。うん、まだ大丈夫。
さてさて、果たしてこれからもアルコール修行を続けるかどうか・・・・・

それはそれとして、昨日から長嶋有氏の「猛スピードで母は」を読んでいる。氏の芥川賞受賞作だ。
氏は「ブルボン小林」という名前でエッセイなども書いている。これがまた面白い。その面白い文章を書く人の芥川賞作品だ。興味津々。ちなみに、氏の「タンノイのエジンバラ」という作品も好きだった。なにせ、オーディオ好きの私としてはグッと来る「TANNOY」というイギリスのスピーカーメーカー名、そして、そのメーカー製スピーカー「エジンバラ」の名称。読まずには居られませんでした。

「猛スピードで母は」は、「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」という2つの作品からなっている。まだ「猛スピードで母は」読みかけながら、個人的には「サイドカーに犬」の方が主人公が女性であるにもかかわらず、感情移入というか、情景をリアルに頭に浮かべながら読めて楽しめた。
風景や人々の顔が浮かんでくる。自然と、何の意識もせずにキャスティングが頭の中でできあがっていく。あぁ、洋子さんは先日アカデミー賞にノミネートされた菊地凛子だ。そして、父親は私が中学生の頃からお世話(?)になっていた小企業の社長さん。昨年若くして亡くなられてしまったけれど・・・。

哲学書やSF、ミステリーなど以外にも、こういう作品も読むと楽しいな・・・と、三十路間近にして改めて実感してしまった。