飯島くん個展

友人である飯島誠君の個展に行って来た。JR宇都宮線土呂駅から歩くこと約6分。太陽に雲がかかっていなかったため日射しが強く、歩いていると軽く汗が滲んで来る。駅で地図の載っているハガキを見ていたので、「たしか・・・こっち」とブラブラ歩いていると、同じハガキを見ながら歩いている人たち数組を発見。これは随分と盛況のようだ。
目的の画廊に辿り着く。住宅街の中にある1階に喫茶店を併設している画廊。2階部分が個展の開場になっていると言うことで、1階の喫茶店兼ギャラリーを通り2階の開場を目指す。2階の開場に到着するや否や、飯島が出迎えてくれた。その瞬間「そんなに暇なのか!?」と心配したが、開場を見渡せる場所に出てその心配が無駄なことであることに気がついた。「大入り」と言っても良いのではないか。そのくらいお客さんが溢れ帰っている。飯島と話をしながら絵を見て回る。「あ、この絵いいな。」と思う絵はほぼ全て売約済み。まさに大盛況である。
前回の東京は京橋で行った個展の際には、展示されていた絵のほとんどは荒涼とした海岸線、山の様子であったが、今回は初春~終春に掛けての絵が多く、太陽の光を浴びた草木や海が描かれているものが多かった。淡い色合い、タッチでありながら絵全体はぼやけておらず、太陽光のダイナミズムを感じることができる。飯島君、上達したなぁ。飯島の御両親ともお話をした。「ごっちゃん!」と僕のことをあだ名で呼んでくれる御両親。「いつも誠から話を聞いてるわ。お仕事忙しいんでしょ?」本当に飯島が家で御両親に僕のことを話してくれているんだとしたら、こんなに嬉しいことはない。改めて飯島と友人でよかったと思った。
友人の描いた絵を見て、感じて、自分の感性は非常に豊かになった。でもごめん、今月はお金がないから絵を買ってあげることは出来ないよ。今度は秋から初冬の常緑樹と紅葉樹の入り交じった美しい山や、寒くはないが涼しくなって来た秋の海の絵を期待しているよ。
