野球観戦で放置プレイ | UNTITLED

野球観戦で放置プレイ

 5月31日朝、今日の東京ドームの巨人V.S.広島戦のチケットを握りしめて家を出る。既に友人を誘い、2人で見に行こうと言う約束を交わしている。6時にJR水道橋駅前に集合と言う約束をしていたので、仕事を終えてすぐに向かえるように準備をしていた。
 午後2時、都内某所で仕事の打ち合わせを行っていた。その後おとずれる悪夢を知る由もなく、打ち合わせ同席者の様々な提案により話がどんどん進んでいくことに喜びを感じていた。この打ち合わせも、実は打ち合わせ開始時間を少し早めて調整し、6時からの野球観戦に十分間に合うようにしていた。

 午後4時過ぎ、会議も大詰めと言う時に携帯に会社から電話が入った。打ち合わせを中断してもらい、電話に出ると、目の前が真っ暗になるような一言が・・・「今日、夜の7時からの打ち合わせに出席してもらう。それまでに会社に戻ってくるように。」自分の耳を疑うと共に、体中の力が抜けていくようにも感じた。会議室で思わず「えー!!7時ですか??今日のですか!??」と大声で聞き返してしまった程である。なにせ、スケジュールに載っていない、急に出来た打ち合わせだから、私がその打ち合わせの存在を知るはずもなく、かと言って大切な取引先との打ち合わせなので、自分だけ出ないと言うことにもいかないのである。

 午後5時過ぎ、会議も終わり、とりあえず7時から打ち合わせをすることになっている先方に電話をしてみる。すると・・・既に7時と言うことで調整が整っているらしく、「お待ちしておりますから」と、明るい返事が。その明るい返事のこちら側は血の気を失った表情の自分。考えた挙げ句、いつも先方とは打ち合わせをしてもそんなに長くならないので、待ち合わせをしている友人には先に休場に入って野球を観戦していてもらい、自分は会議終了後に会場に駆け込んで合流すると言うことにした。

 午後6時、待ち合わせをしている友人とJR水道橋で合流。事情を話し、チケットを渡して先に会場に行っていてもらうことに。僕はその足で7時からの打ち合わせ会場に。

 午後7時、打ち合わせ開始。恐れていたことがその通りになってしまった。今まで打ち合わせをした時には見たことのなかった人が数人出席。打ち合わせ内容もなかなか終わらなそうなものが2点。普段はすぐに話を終わらせる上司もなぜだか今日は口数が多く、話が終わらない。時間だけは刻一刻と過ぎていく。

 午後9時前、打ち合わせも終わり、ようやく東京ドームに到着。席に着いた時には既に試合も9回裏になっており、間もなく9回も終了、延長戦に突入した。隣の席の友人に詫びを入れる。結局巨人が勝ったが、正味20分程度の観戦時間であり、1ヶ月程前から楽しみにしていた野球観戦も「超不完全燃焼」で終わってしまった。帰りがけ、友人と御茶ノ水で食事をして帰宅。

 やはり、楽しみにしていた野球観戦をこのような形で向かえるのは、今度の誕生日で25歳になろいうと言う僕でも、異常な程に落ち込むものがあります。7時からの打ち合わせ終了後、エレベーターの中で上司に「間に合わないだろうなぁ、東京ドーム・・・」と、嫌みたっぷりに言うと、「え!なんでもっと早く言わんのや!?」と返されたので、すかさず「だって、そんなん言う前に急に時間を決めてスケジュール入れちゃったんじゃないですか!」と更に嫌みたっぷりに。そりゃ、ボヤきたくもなりますよ。いい大人でも。結局友人も長い時間1人で放置プレイモードだし、しかももっと申し訳なかったのが、その友人、野球観戦自体が初めてで何をどう楽しんで良いのかも分からず、分からないプレー等を聴く相手もなく、それはそれはなんだか分からない時間だったでしょう。
ホント、ごめんね!Hさん!!

 あぁぁ・・・鬱だ。