国際福祉機器展 H.C.R. 2026 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による神経難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

久しぶりの秋晴れ。日本全国晴れマーク。こんな日に、外出の予定が入っている僕は運が良い。朝食を取って、部屋でゆっくり準備して、10時過ぎに外に出る。今日の行き先は東京ビッグサイト。今年も出入り業者から招待されたので、国際福祉機器展に参加してきたって訳。

 

 

ところがのっけからアクシデントに見舞われる。地元の最寄り駅の新宿方面に向かう、ホーム階に通ずるエレベーターが定期点検中だと。窓口対応した駅員も気付けよな。その駅員が、慌てて階段を駆けていく。程なくして、点検員が降りてきた。ふう。何とかなった。あっ。

 

 

名刺を忘れて来てしまった。何度もリュックの中身を確認する。やはり入ってない。アレだよな。名刺を持っていなくて、何しに来たのかって感じだよな。下手すりゃ、受付で弾かれるかもしれない。なんて、あらぬ妄想をしている間にも、電車は進む。そしていよいよ、到着。

 

 

イベント会場のメッカ。東京ビッグサイト。最寄り駅は二通り。今回もゆりかもめではなく、りんかい線を使って来た。新宿駅で乗り換え。何度も利用しているが、一人では明らかに無理ゲー。駅員の先導を以て、何とか所定のホームに辿り着く。僕は付いて行くだけ。でも疲弊。

 

 

あ。受付は滞りなく通過できた。事前に登録しておいたおかげ。参加業者一覧を確認する。テクノロジーの分野でもあるのに、中華の業者が見当たらない。国内の法人名が目立つ。流石は福祉の国家。安心、安全を購入するなら、まだまだ日本は強い。中に入る。賑わっているな。

 

 

ここ数年、毎回参加していて思ったことがある。参加者に、若者が増えた。高校生までが参加している。学校教育の一環だろうか。若者が身を乗り出して見入っているライブがあった。男性アイドルの即興コンサートか。違った。シニア向けの乗り物のデモンストレーション。

 

 

自宅に福祉のレンタル用具を卸してくれている、大変に心強い業者が、広い会場の中央部にブースを出していた。右往左往してしまった。インフォメーションのスタッフに訊いて、場所を確認した。僕が見つけるより早く、駆け寄ってくる担当者。社会人3年目。彼女の先導で。

 

 

出展ブースの各製品を見せてもらう。最後はテーブルを媒介とした、液晶を投影して遊べるゲームを試させてもらった。手の運動には丁度良いかも。でも導入が大変か。施設向けと聞いて納得。気付いたら1時間はいたかも。この業者のブースにだけだよ。他社も見学しとかないと。

 

 
僕以外にも車椅子の利用ユーザーが多いのがこのイベントの特徴。例えば床に物を落とす。秒で助けが入るから有難い。僕の運転技術も大したもので、この人混みをスイスイと通り抜ける。気分は商店街を歩く買い物客の間をすり抜けてドリブルするキャプテン翼(小学生)。

 

 

 

 

では最後に、著者が体験した北欧製の介護製品(運動用)を利用させてもらったシーンを少しだけ。よほど珍しいのだろう。周囲には、人垣が出来ていた。導入には二の足を踏む。介護保険の適用外。でも、良い運動になった。じゃないね。良い経験ができた。ありがとう。