#手が出せなくなったもの | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

例えば大好きな芸能人や、インフルエンサーらが通う飲食店に興味を持つとするじゃんね。うん、大丈夫。行ったことのある駅だ。駅からも遠くない。で、いざ行こうとする。でも、予定は頓挫する。何故って。鈍感だな。最後の難関がね。階段だったり、大きな段差だったり。

 

仮に入店できたとしよう。飲食店は、店内が狭い。混雑している。限りある敷地内で、回転数を上げて、儲けを出す仕組みだから仕方ない。だが僕は元健常者。かつては自由に出入りしていたお店へのアクセスが禁じられて、ストレスが止まらない。健常な頃は、活発的だった。

 

 

 

 

会社組織も好きだったし、恋愛にも前のめりだった。何より趣味。アクティビティ。サッカー(フットサル)、テニス、登山、フルマラソン、スキー、スポーツジム。返せよ。かつて僕が大好きだったものをよ。知っているか。生きがいを奪われて、自分を信用できなくなる。

 

手が出せなくなったもの

 

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