顔面神経痛 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

お騒がせしてしまい、恐縮です。既に事態は落ち着いている。時期は今から2週間ほど前。寝起きから、3時間ほど片方のこめかみが痛かった。こめかみのやや上部。ズキズキ痛む。理由を強引に紐解こう。外の天気と関係があるのかも。それが為に、朝食を抜いたのが原因か。

 

もしくは、昨晩のお酒(ストロング缶)が良くなかったのかもと悶々。否。ズキズキ。思い出す。あれは20代後半で加入した溜池山王の職場にて。稼ぎ頭であるWeb系の人材派遣営業を、僕ら男性が担っていた当時。そろそろ若い社員でも採るか。そんな声が経営から漏れる。

 

それから暫く。女性社員が入ってきた。それも複数名。皆、若い。全員が業界未経験なので、常に前のめり。僕の隣にも一人。5歳下。背が高く、細身で、そして美形。朝から晩までずっと一緒だった。クライアント先でも、昼飯のラーメン屋でも、仕事上がりの居酒屋でもね。

 

※写真は本人じゃないからね。あくまでイメージ。

 

普段、弱みを見せなかった彼女が、急に朝から騒ぎ出す。曰く、奥歯が痛いと。歯医者に行けばと、軽く嗜める。後悔している。何故病院に行かせなかったのだろう。暫くして、ついた診断名は、顔面神経痛。表情が上手く作れず、電車に乗れないと言う彼女を迎えに行った。

 

 

彼女の住む高円寺まで、職場から向かう電車にて。落ち着けよ。後輩の顔を覗き込むような真似はするなよ。って言うか、何を話そう。ソワソワする。彼女もラーメン党。一緒に昼食を取る。先輩のおかげで、電車に乗れそうですと彼女。でも、それが最後の会話になった。