電話が苦手になる | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

カスタマーサポートに電話する。果たして、通じるか。言語の問題じゃない。相手は同じ日本人。発声だ。昨夜、寝る前に予行演習してみた。ダメだ。全然声が出ない。スピードもゆっくり。こんなの、僕の声じゃない。否。現状のお前だよ。普段から喋らないからこうなる。

 

昨晩、重い腰を上げてネットフリックスのアカウントを作成した。これまでは弟のアカウントに相乗り。同じ住環境なら問題ないが、今は違う。度々、見たいコンテンツを同時試聴により断念させられてきた。プランを確認。スタンダードで月々1,490円。これぐらいなら払える。

 

スマホで登録。引き落としの口座情報まで打ち込んで、登録完了。自前のPCでログインを試みるが、弾かれる。あれ。タイムラグだろうか。今度は、PC画面から再度情報入力。今度は無事に操作完了。PCで映画を観賞。悪くない。けれど、サラウンド環境だ。テレビでログイン。

 

できない。あれ。できた。が、PCのアカウントと違う気がする。アイコン情報も、途中まで観たコンテンツも、何故かこちらの画面では反映されていない。そう言えば、二度目のアカウント登録後に届いたメールも、一度目の時には来なかった。これはあれだね。二重登録だ。

 

 

受付の開始を待って、電話を掛ける。殆ど言葉にならない声で、必死に用件を伝える。が、懸念は杞憂に終わる。やはり二重に登録されていたようだ。初回のアカウント登録時に入力したメールアドレスの末尾が誤っていた。滞りなく問題解決。そして思った。ボイトレ大事。