#卒業式の思い出 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

高校時代の卒業式の記憶。真っ黒。遡ること数週間前。朝。登校すると、まだガランとした教室の後方の席に、女子が数人固まっている。中心には泣いている女子が一人。「顧問が……」。漏れ伝わった聞き覚えのある名前。または、担任の名前。学年主任が飛び込んでくる。

 

「担任の先生は、諸事情により教壇に立つことが叶わなくなってしまいました」。事情が何なのか分からない。犯罪なのか、事件や事故なのか。泣いていた女子に聞けば良いって。意中の女性だったんだよ。気軽に話しかけるだなんて芸当は、できなかったよ。そういうお年頃。

 

 

卒業式。他のクラスは担任から名前を呼んでもらえて、壇上に上がっていく。先生と生徒には信頼関係が伺える。翻って我がクラス。終盤の数週間だけ教鞭をとっただけでは、生徒との間に良好な関係性は築けない。最後に撮った集合写真でも、我々の顔が引き攣っていた理由。

 

卒業式の思い出

 

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