以前、ここに書いたと思う。障害者手帳を交付される葛藤があった。健常者でありたいという気持ち。だが一方で、交付されることで受けられるメリットもあった。雇用枠である。残酷な進行性の神経難病。少しずつ、確実に身体を蝕んでいく病魔。だが、傍からは分からない。
雇用枠を手にしたいが為に、遂に交付を受け入れた。2020年の夏のこと。当時、障害者手帳3級だった。あれから3年。随分と進行してしまった。もう自力歩行も叶わない。喋る体力も老人以下。眩暈はグルグル。担当医のお墨付きを受けて、市役所に提出した等級変更申請書。
まだ暑さの厳しい9月21日だった。カウンター越しに応対するスタッフが言う。大丈夫だと思います。手続きに3週間ほど掛かりますが。と。ところが待てど暮らせど返答が無い。1ヶ月が経過した時分に、管轄まで問い合わせる。「診断書に抜け漏れがあって、問い合わせ中です」。
それから更に暫くして、封書にて回答があった。等級変更が認められたとのこと。3級から2級になった。手続きをする本丸は、市役所の本庁。これが結構遠い。隣街からバスを乗り継いで1時間半。屋外用の重たい歩行器は、バスの乗り降りに苦労する。更には悪路で進まない。
苦労して、等級変更の手続きをして良かった。一人暮らしの世田谷区在住時代は3級でも貰えたタクシーチケットと、福祉手当(月額15,500円)が、遅まきながら対象となった他、新たに医療費助成として、自己負担割合が3割から1割もしくは0割になるという。圧倒的感謝。
