肉と酒 ホルモン酒場 さんたま@南大沢 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

本来は、親友男性と一緒に迎える新年会。僕らを慕ってくれる年下女性の友人と共に、日程を調整する。もう一名の友人女性も参加決定。あとは日取りを待つのみ。ところが相方が、体調不安を訴える。彼も眩暈の病気を患っている。無理はさせない。けれど、中止も寂しい――。

 

ここで2名の友人女性が動く。それぞれが共通の友人を召喚する。1名は5年ぶり。もう1名は実に久しぶり。記憶を辿る。思い出せない。記録を頼る。2006年の冬以来かも。君が結婚して以降、幸せを遠くから願っていたよ。本当だよ。だから、君が来ると聞いて、ずっと緊張していた。

 

 

ブログに記した年間の行動目標の一つ。毎月2回は外で友人と会うことをクリアする。場所は隣駅の南大沢「さんたま」。相変わらず脚が痛む。脚を引き摺るようにして、階段を5階分降りて地上に到着する。友人が車で迎えに来てくれる贅沢。ありがてえ。現場は宛ら女子会。

 

 
お子様を連れてやって来た友人女性。17年の歳月を埋めるには、僕の病状は進み過ぎている。仕事に育児に親の介護にと、多忙を極める君が言う。「LINE欲しいな。なかなか会えないけど、応援しているよ」と。帰りは別の友人女性に車で送ってもらう。今日も生きた。生き返った。