日本vsスペイン(カタールW杯GS) | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

早朝の4時(28:00)キックオフ。E組最強のスペイン。優勝候補の一角。堅実さが売りのドイツなら、スペインは爆発力。楽観主義者はこう言うだろう。逆転勝ちしたドイツ相手に引き分けたスペインだ。大丈夫でしょうと。現実主義者は悲観する。コスタリカ相手に7点奪った相手だぜ。

 

試合開始時間の15分前にアラームをセットする。早起きを見越して、就寝も早め。しかし、興奮して寝付けない。死の組み合わせと揶揄された抽選の結果、本気のドイツやスペインと試合ができるW杯の大舞台を喜ぶ風潮すらあった。でも、この展開を喜んでいるファンは果たして。

 

 

アラームが鳴っている。時間はキックオフを3分経過している。慌ててテレビを点ける。戦前の予想通り、圧倒的なポゼッション(ボール保持)率を誇る相手。同じ11人同士でないみたい。一気に目が覚める。古い体質が懸念されている日本サッカー協会の長は、この展開をどう思う。

 

 

大金星を挙げたドイツ戦同様、1失点にて我慢する。試合が、否、歴史が動いたのは後半早々。久保に代わって途中投入された堂安が、得意のカットインからミドルシュート。これで追い付く。試合は予想だにしない展開。この試合のMVPと称された三笘薫の存在感。彼は偉大。

 

 

中盤の底を主戦場にする田中碧が、神出鬼没な逆転弾。アシストを記録したのは、快足を活かしてサイドを制圧する男。三苫も伊東も、武器である攻撃面だけでなく、守備にも奮闘していた。森保が更に動く。伊東を一枚前に上げて、鎌田out富安in。更には田中out遠藤in。贅沢。

 

 

日本が勝った。ドイツに続いて、スペインにも勝った。この快挙を、サッカーではなく甲子園(高校野球)に例えると。県大会の決勝までは進むものの、なかなか全国にはいけない高校。相手は春夏連覇の王者、大阪桐蔭。次いで強い智弁和歌山。まさかの金星。それを二度もだ。