人生最後の | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

洗濯物を干す時、心掛けることはありますか――。支点が中央の一か所の物干しハンガーやピンチハンガーを利用すると、どうしたって左右に傾く。片方に重いからだ。この傾向を僕は嫌う。乾けば同じだと言い張る交際相手の作業を是正した。嫌われる几帳面だねと揶揄される。

 

左右が平行な洗濯物干しを完成させると、気分が乗る。晴天時にマンションの上層階から見る景色も好きだった。だったと言うのは、体調が芳しかった頃の話。今は昔。だって、直立歩行する度に前後に振られるんだぜ。何度、壁にもたれ掛かったことか。もう無理ポ。脚が痛い。

 

 
恐らく、これで人生最後だろう。一人暮らしの洗濯物干しだ。作業を終えて気付く。タオル類は殆ど捨てるんだった。干す必要なんてなかったんだってね。綺麗な左右対称だ。引っ越しまであと二日。梱包も、断捨離も、だいぶ進んだ。そのせいで、ウォーキングを疎かにした。反省。