本を売るなら | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

今はフリマアプリが正解だろうか。手数料や送料が引かれはするが、売り手が自由に値段設定ができる。中古品買取業者にとっては面白くないだろう。実際、最寄りのブックオフが潰れて消えた。次の最寄りを検索する。1.8km先に発見。さて行くか。総数は20冊以上。

 

部屋の片付けが大変。断捨離。実家に持って行く物以外は、全て処分。そうは言っても思い出が残る。買った時や貰った時、使った時の記憶が美しい。捨てられないなら、せめてお金に換えようか。雨天の合間の炎天下。相応の重量をリュックに担ぎ、ウォーキングを実行。

 

 

多分、数百円にしかならないだろうなとか考えながら、目的地までダラダラ歩く。ダラダラじゃない。意識はいつだって早歩き。でも脚が重いのだ。検索結果の倍の時間を擁してブックオフに到着。息も絶え絶え。その甲斐あってか1,419円の値がついた。苦労の分の対価か。