ビストロ アリゴ@神保町(2013年7月24日) | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

過去を振り返らない。未来を願わない。隣の人を羨ましがらない。視野を狭くする。今できることにのみ注視する。今日を全力で生きる。それが、この病気に対する正しい姿勢――。交流会で、患者や家族・介護者の会員に対して、偉そうに講釈を垂れている。本当、偉そうに。

 

僕自身、それができているのだろうか。断言できる。できていない。未来を願わずして、では何故リハビリに精を出せる。毎日8,000歩以上を歩いているのは、誰よりも医療の発展に期待しているからではないのか。過去を振り返らないと言いながら、何故ブログで日々を残す。

 

 

Facebookより、過去の記事を掘り返される。ここに貼った写真は、6年前の今日の記事だ。当ブログには未掲載。あの頃は楽しかった。仕事を必死にこなし、稼いだお金で遊びに行く。神保町の有名店を押さえてくれた友人に誘われ、赴く。そこで新たな出会いが広がっていく。

 

 

今は到底考えられない。稼ぎが激減し、それでも無借金を決め込んでいる。支出は当時の半分以下。加えて股関節が痛いので、座敷席(掘り炬燵は可能)は遠慮願いたい。「ビストロ アリゴ」。その後のおデートでも訪れたのに、記事にしていなかったので、すっかり忘却の彼方。