明日は都内でも降雪の予報だ。場合によっては、積雪を懸念している。日次の8,000歩を諦めないといけない。否、その前に低気圧だ。めまいに苦しむことだろう。ベッドから起き上がることができるだろうか。悶々としている。対面に座る同僚の年下男性が、僕に話しかけてくる。
男「明日、雪ですって。ワクワクしませんか――」
僕「え?交通機関は乱れるし、洗濯物も外に干せないし、楽しくないですよ」
男「そうですか?年に1回あるかないかで、テンション上がりません?」
僕「そんな童心、とっくに無いですよ……」
男「まぁ、実際は子供が喜ぶんですよね。それを見て楽しむ親心」
僕「確かに……(この手の会話、苦手だな)」
家族とか子供とか、僕には一生縁が無さそうだ。今後、何を楽しみに生きていけば良い。明日なんてない。あるのは今。この瞬間。僕だけ。