途方もない夢物語 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

天気の良い日曜日。今日は一日、予定が無い。歩数計は日々管理している。日次8,000歩×日数ではオンスケできている。しかし日次1万歩の計算式では、若干だがビハインドしている。気持ちが悪い。久しぶりに、本格的なウォーキングに繰り出すか。目指すは20キロの距離。
 
そう言えば、次のロードレースのエントリーが決まった。米軍は横田基地を開放して行われる「第38回フロストバイト」という、ハーフマラソン大会だ。過去にも参加したことがあるレース。2019年1月20日の開催日。ボケっとしていると、あっという間に当日を迎えてしまうから参る。
 

 

ハーフマラソン程度では、これまで準備などしなくても2時間を余裕で切ることができた。それが病気を患って以降、確実に体力や筋力が衰えている。例えば歩くスピード。早歩きをしているつもりが、喋りながら歩く若者に追い抜かれる。老齢の散歩にも抜かれる。進行を感じる。

 

 

朝9:15にスタートして、歩き続けて空腹絶頂。先月終えた社内ダイエット競争以降も、そう言えばラーメン二郎に行っていない。日中の完食に伴い、一日が終了するドラマチックな食べ物。決めた。今日行こう。退屈な一日をエンターテイメントに。黒烏龍茶を事前に購入。いざ。

 

 

すみません。拾い物です。でも、休業というのは事実です。ウォーキングコースの道中にある、家から最寄りの二郎です。頭の中は二郎でいっぱい。それ以外は受け付けない胃袋になってしまった。茫然自失。これまで快調に動いていた脚が、急に重くなる。20キロも歩けないよ。

 

 
夕方に、少しだけ歩数を稼いだ。あと10メートルが、今の僕には限界。19.99キロ。歩数は26,946歩だった。2カ月後のレース本番が心配になる。まずは足腰を鍛える。次いで心肺機能。スピードは最後。関門(制限時間)は2時間30分。前回のハーフは、2時間45分でのゴールだ。

 

 
外食が続いている。支出も気になるが、自炊力の衰えも気まずい。疲れた身体に鞭打って、キッチンに向かう。鯖缶を使ったアヒージョ。こんな時、独り身を寂しく思う。別に料理が面倒なわけではない。今日あったことを共有したい。ご飯を一緒に食べたい。今は途方もない夢物語。